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氷織はよく高校生が行きそうなスポットを手当たり次第まわって見ることにした。
神秘的で古風な街並み、多種多様な京料理を味わえる繁華街……考えれば考えるほど選択肢が増える。
羊「………………あれ……ここどこ……？」
考えながら無意識に辿り着いてしまったのは、カフェや少しおしゃれな店が並ぶところ。
駅から少し離れたところにあるから、もしかしたら近くにいるかもしれない。
羊「(なぁ……なぁ、A…………どこにおるん？)」
周りをキョロキョロ不安そうに見渡す。
もしかして、もう仕事に向かっていて駅付近にはいない？
だとしたら、どこに……
？「うわぁ〜〜〜ん！」
少し遠くの方から子供の泣き声が聞こえる。
釣られるようにして氷織は歩みを進めた。
—————————
子供「うわぁ〜〜〜ん！」
母「こらこら、そんなに大声で泣かないの」
子供「うわぁ〜〜〜ん！」
美味しいと話題の、行列ができる抹茶ソフトクリーム専門店前での出来事だった。
やっとの思いでゲットしたソフトクリームをうっかり落としてしまったらしい。
でも、少し値段が高めだし、あの行列を並び直すのは流石に骨が折れる。
子供は泣き止まない。どうする？
『よければどうぞ』
子供「ふぇ…………」
—————————え、A？
『君が食べたかったのと多分同じだと思う。
きっと美味しいから、食べてみて』
母「そんな……これはあなたが……」
『実はこれからもう仕事に行かなくてはならなくて、ちょうどこのアイスをどうしようか考えてたんです』
だからもらって？、と小さな子に優しく手渡す。
子供「いいの？」
『うん』
泣いて少し腫れた目を輝かせながらひとくち。
子供「おいしい！」
『ほんと？よかった、喜んでくれて』
子供「紫色のおねえちゃん、ありがとう！」
Aは立ち上がり、子供に優しい笑顔を向けながらその場を後にした。
羊「おっちゃん」
アイス屋の店主「お、羊〜！またでっかくなったな〜！
そうだ、うちのソフトクリーム特別にやるよ」
羊「ええの？」
アイス屋の店主「おう！ちょっと待っ」
羊「せやったら、２つ……アイス作ってくれへん？」
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ネムノキ(プロフ) - LiLiさん» コメントありがとうございます！長らくお待たせしてしまいましたが、本編を更新いたしましたのでぜひ！番外編もよろしくお願いします♪ (4月21日 22時) (
レス) id: 2f94861ab5 (このIDを非表示/違反報告)
LiLi(プロフ) - ネムノキさん» 青い檻のバーサーク6の方も楽しみにしてます!!めっちゃ面白いんで頑張ってください!! (4月1日 21時) (レス) id: de7dec8312 (このIDを非表示/違反報告)
ネムノキ(プロフ) - コメント欄にて失礼します！長らく続きを出せず、申し訳ありませんでした！近いうちに氷織＆烏編を一気に出すのでお楽しみにしていてくださいm(__)m (3月26日 23時) (レス) id: 2f94861ab5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ネムノキ | 作成日時：2024年2月8日 0時
