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7,揺れるカトレアI ページ8

ー絵心の部屋ー


 『いいんですか⁉︎ というか、言いましたね‼︎⁉︎』

絵心「だからいいって言ってるだろ」

 明日に迫ったドイツ vs. スペインの試合は、選手たちのいるベンチから観戦して良いと許可が降りた。

 新星たちの躍動をこの眼で観ることができる……‼︎


絵心「ただ、どちらのベンチ席から観戦するかはお前次第だ」

 『でもそれって、私が選べるような立場じゃ……』

絵心「まあ、そうだろうと思って助っ人を5人呼んだ」

 『え、助っ人?……なんの助っ人ですか?』



プリンス「つまりは自チームのプレゼンをしろと言うことだね、絵心」

 まるでヒーローのように、ノアを始めとした指導者(マスター)たちがそこに佇んでいた。


絵心「お前がまとめていた選手たちのデータを指導者共(マスターたち)に見せた」

 『え、ちょ、初耳なんですけどそれ』

絵心「ちなみに各選手の“研究ノート”もね」

 『いっちばんそれ見て欲しくないやつです‼︎‼︎‼︎』

 よりによって勝手にノートの方まで見せるなんて、嫌がらせレベルでもアップしてるのか……?


スナッフィー「キミのデータ、全て見させてもらったよ」

 きっとなにかダメなところがあったはず。
 自分で完璧だと思っていても、人間は不完全なもの。

 それに勝手に選手を分析してノートに何冊もまとめるなんて、変態じみてるし……




スナッフィー「————控えめに言って、素晴らしい出来だ」




 『え……』

ノア「選手一人一人のことを理解しているからこそ表せるデータ、非合理的要素が混ざっていない」

ラヴィーニョ「俺も囚われるのは苦手なタイプだが、猫キャッチが書いたデータは見ていてワクワクしたぜ」



 わたし、世界の選手たちに認められてる……?



 『い、いえ……でも、見にくいところとか……それに、私の主観っていうのも……間違ってたり、するかも……』

 ロキは俯いたAの前に立ち、視線を合わせるように少し屈んだ。


ロキ「僕たち、一度集まってあなたの作った資料を見ながら話していたんです。

 誰も気が付かないような細かな所まで綺麗にまとめて、それを選手たちの次に生かそうとしている……

 あなたの実力は、本物です。だから、自信を持って」


 そう言ってロキから渡された袋の中には、P•X•Gのマネージャー服と……


 『……せ、選手の……ゆ、ユニフォーム⁉︎⁉︎‼︎』

8,揺れるカトレアII→←6,ノアの断片IV



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ネムノキ(プロフ) - 神乃木琉依さん» コメントありがとうございます!読み返してくださっていると聞いて、とても嬉しいです♪これからもよろしくお願いします! (4月21日 22時) (レス) @page20 id: 2f94861ab5 (このIDを非表示/違反報告)
神乃木琉依(プロフ) - とても面白くて定期的に1から読み返してます!更新、楽しみにしています! (4月17日 0時) (レス) id: 7e584092a2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ネムノキ | 作成日時:2024年2月3日 14時

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