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4,新英雄大戦II ページ5

絵心「5カ国に散らばったメンツはこんな感じか」

 もし、あの狂戦士がまだ生きていたら、どのチームを選択するのか。

 そして、どんなサッカーを創り築き上げるのか……


ー“『勝ち抜くコト以外に、意味は無い』”ー



絵心「……よく言うよ、おたんこなすが」


 —————————

 誰もいないトレーニング室。
 時計は夜の0時を越えている。


 『(どれだけ才能があっても、それを使いこなせる為の体がなきゃ意味がない……)』


 幕を開けた新英雄大戦(ネオ・エゴイストリーグ)

 絵心がまたAに本気のサッカーさせようと企んでいると小耳に挟んだ。

 それに選手のトレーナーも引き続き行うため、彼らに負けないくらい自身も努力しなければならない。



 『………………タオルとドリンク、ありがとう』


國神「…………なんでわかった」

 そっとドリンクとタオルを置いてその場を去ろうとしたらしいが、Aにはお見通しだったようだ。


 『100%の勘』

國神「!」

 『……ってのは嘘。音が聞こえたから。私もう戻るね』


 そう言って立ち去るAの手首を掴む。


 『どうしたの?』

國神「………………」

 『錬介くん』

國神「………………」

 『私と少しお話しない?』

國神「…………いや、いい……引き止めて悪かった」


 するとAは國神を引っ張って、トレーニング室の端にあるベンチに座る。


 『私が“青い監獄(ブルーロック)”で頑張った話、聞いてくれる?』

國神「……」

 『できるだけ簡潔に話すけど、本当はもっといろいろなことがあったってことだけ忘れないでね』

國神「…………ああ」


 突然のことに若干驚く國神だったが、彼女の笑顔を見て思わず頬が緩んだ。

 隣に腰を下ろし、敗者復活(ワイルドカード)で知らなかった「これまでの“青い監獄”」をAから聞いた。


 久しく聞くだいすきな声、心にじわっと染みていく。





 『—————————ってことがあったんだ』

 ずっと相槌を打つだけだったが、彼女は本当に苦労したんだと國神は思った。

 彼女の話に一区切りつき、閉じていた目を開ける。


 『錬介くん』

國神「……なんだ」

 『私、また錬介くんと一緒に戦えて嬉しいよ』

國神「!」


 『おかえり、錬介くん(マイヒーロー)

國神「……ただいま、俺だけの狂戦士(青い檻のバーサーク)

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ネムノキ(プロフ) - 神乃木琉依さん» コメントありがとうございます!読み返してくださっていると聞いて、とても嬉しいです♪これからもよろしくお願いします! (4月21日 22時) (レス) @page20 id: 2f94861ab5 (このIDを非表示/違反報告)
神乃木琉依(プロフ) - とても面白くて定期的に1から読み返してます!更新、楽しみにしています! (4月17日 0時) (レス) id: 7e584092a2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ネムノキ | 作成日時:2024年2月3日 14時

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