１６，穿たれたスパイダーネットI ページ17
FCバルチャに、バスタード・ミュンヘンが勝った。
どちらもサッカーファンなら知らない人はいない、そして確かな実力を持つプロの集団。
以前の“
『(では、バスタード・ミュンヘンが勝った要因は？
FCバルチャがあと少しで届かなかった理由は？)』
頭がグルグル回転して止まらない。
こんなに楽しいんだ、考えることって……
蜂楽「それ以上はダメだよー、ケンカはなしよー」
“ケンカ”というワードにハッとする。
仕方なし、とバインダー片手に現場に向かった。
ネス「カイザー無視してラストパスとか合理性の欠片もない利己的プレー、世一の分際でやめてもらえますか？」
潔「でも俺と國神のゴールで勝ったろ。
数値がそう証明してる……」
『そこまで、2人とも』
距離が近い2人の顔の間にバインダーを滑り込ませると、視線がこちらに集中する。
蜂楽「A！」
潔「え、あ、A……」
『互いのプレースタイルに文句があったんだろうけど、その口論にこそ合理性の欠片はないと思うな』
ネス「あなたは……」
『私は“
それ以上、それ以下でもありません』
カイザー「ダメじゃないかネスぅ。
ゴメンな、世一。俺はお前を侮ってた」
突然現れたカイザーがネスの頭をガッと掴む。
カイザー「道化なんてとんでもない、もっといい配役にしてやろう！」
オレンジ錬介が手柄を盗む野蛮な盗賊の親分、
だとしたら、世一は——————
カイザー「その手下の雑魚Aだ」
潔「じゃあお前は、俺に全てを奪われる裸の王様でいいか？」
カイザー「なにそれ、最高にゾクゾクする♪」
蜂楽「この人たちっていつもこんな感じ？」
『いや、初めて見た……(この2人バチバチじゃん)』
蜂楽「ねね、俺の試合どうだった？」
『いろいろ伝えたいことはあるけど、一言でいうならめちゃくちゃ進化してたね』
蜂楽「えへへ、褒められちった♪
今度トレーニングについて相談してもよき？」
『うん、いつでもよき！』
絵心《第１試合おつかれー、新英雄共よ。
世界の壁の味はどうだ、“
大きなスクリーンに突如として絵心が映し出される。
手元には紫色の炭酸水……
『あ、それ私のぶどうスカッシュ‼︎‼︎』
絵心《………………おいしー》
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ネムノキ(プロフ) - 神乃木琉依さん» コメントありがとうございます！読み返してくださっていると聞いて、とても嬉しいです♪これからもよろしくお願いします！ (4月21日 22時) (
レス) @page20 id: 2f94861ab5 (このIDを非表示/違反報告)
神乃木琉依(プロフ) - とても面白くて定期的に1から読み返してます！更新、楽しみにしています！ (4月17日 0時) (レス) id: 7e584092a2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ネムノキ | 作成日時：2024年2月3日 14時
