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15,バスタード・ミュンヘンたる者II ページ16

『(どちらかが1点取れば終わり、か……)』

 真剣な目でフィールドを眺める。
 すると、たまたま目が合った蜂楽がこちらに微笑む。

蜂楽「(み・て・て・ね)」

 口パクでそう言った後に可愛くウィンクした。
 それに応えて、私は期待の眼差しで頷く。


カイザー「……………………(無言のブラックスマイル)」

 どこかから強い圧……いや、眼差しを感じるのは気のせいということにしておこう。


ーRESTARTー



蜂楽「()ってみな、潔」

 ()らなきゃ始まらない、けれどそれ以上に蜂楽のドリブルはより磨きがかかっている。

蜂楽「遅っそい、0点!」

 ボールは乙夜の柔軟さによりFCバルチャのまま。
 しかし、バスタード・ミュンヘンはそれを許さない。


ネス「何回も通用しませんよ、ブンブン♪」


 蜂楽の連続プレスの突破点を詰ませ、カイザーへの速攻パス。

 『(世一くんがネスのパスを奪取(ジャック)……でも、そこからは“まだ”シュートが撃てない……‼︎)』


 このままじゃ終わる……‼︎
 潔世一(おれ)の存在も、何も証明できないまま……

 導き出せ、今の潔世一にとって“挑戦”となる欠片——


“『本番を練習だと思え、練習を本番だと思え』”



 FLOWに入った潔世一は——————


ネス「なっ……⁉︎ 世一……⁉︎‼︎」

 アレクシス・ネスのパスを奪取(ジャック)した。

 でも今の潔の能力ではは、そこからシュートを撃つことができない。


潔「(“俺のゴール”が視えない今、俺は“俺のゴール”を捨てでも……‼︎)」


ネス「カイザーへの“アシスト”狙い……⁉︎
 “アシスト”の数値を取りに来たんだね!」

カイザー「いい子だ世一……俺に下れ」

誰がお前なんかに出すかよ……‼︎‼︎



潔「ほざいてろ、カイザー……‼︎」


 潔世一のパスは——————


潔「振り抜け、一閃……」


 ——————かつての英雄・國神錬介に渡った。


 宙を裂いた國神の一閃は、ゴールネットを穿った。



〈RESULT〉 B • M 3ー2 FC-B



潔「いくぞヒーロー、このチームは俺達のモノだ」


 これから起こる革命に心躍らせ、Aはこれからの新英雄大戦(ネオ・エゴイストリーグ)に期待する。

 かつての戦友も、どこかで観ていると信じて……

16,穿たれたスパイダーネットI→←14,バスタード・ミュンヘンたる者I



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ネムノキ(プロフ) - 神乃木琉依さん» コメントありがとうございます!読み返してくださっていると聞いて、とても嬉しいです♪これからもよろしくお願いします! (4月21日 22時) (レス) @page20 id: 2f94861ab5 (このIDを非表示/違反報告)
神乃木琉依(プロフ) - とても面白くて定期的に1から読み返してます!更新、楽しみにしています! (4月17日 0時) (レス) id: 7e584092a2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ネムノキ | 作成日時:2024年2月3日 14時

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