集まりて ページ9
女子部員同士、軽く挨拶をしてから私は道着に着替えてきた。
？「メッハー!!」
女の子の黄色い歓声とともに明るいテンションの男の子が弓道場に入ってきた。
初心者……ではなさそう。
矢筒も弓も持ってるみたいだし。
でも弓を引いてる人でこうゆうタイプは初めてかも……。
女の子達の歓声が止まない。
出来れば道場ではもう少し落ち着いて欲しい。
私「あのもう少し静かに……」
私がそう言いかけた時だ。
?「神聖な弓道場でうっせーんだよ」
目付きの悪い男の子が入ってきた。
……この人も経験者？
威圧にやられたのか女の子達は押黙ってしまった。
？「流石、かっちゃんバリア。でもダメっしょ!!女の子怖がらせちゃ」
？「かっちゃんは辞めろ」
？「かっちゃんはかっちゃんだろ!!今更他の呼び方出来ないよ」
？「はぁ……」
あれ？意外と仲がよろしいことで……。
ゆうな「2人とも経験者ですよね？こっちに来て貰えますか？」
男の子2人も森岡先生の元に来る。
？「OK!!」
？「アンタ達は？」
森岡先生「風舞高校弓道部女子部員じゃよ」
森岡先生に続いて部活を紹介する。
私「えっと……妹尾梨花ちゃん、白菊乃愛ちゃん、花沢ゆうなちゃんです」
ゆうな「よろしく―」
私「それで私は」
？「早坂Aさんだよね!!」
明るい男の子がそう私を呼んだ。
私「？なんで私の名前を？」
？「知ってるも何も有名だよ、美人さんだって」
？
何言ってんのこの人？
？「七緒、少し黙っとけ」
？「かっちゃん冷たいな―」
？「うっせー」
森岡先生「弓道には男女の区別はないからな、みんな仲良くな」
静弥「よろしく、僕は竹早静弥」
？「俺は如月七緒で、こっちの顔が怖いのが小野木海斗」
海斗「誰が顔怖いだ」
七緒「呼び方は七緒とかっちゃんでいいよ!!」
海斗「良くねぇよ」
七緒くんに海斗くん……。
男子部員は個性が強そうです。
遼平「失礼します!!」
ジャージ姿の遼平くんが誰かの手を引いて弓道場に入ってきた。
誰か官有してきたのかな……。
……て。
湊「……」
私「……湊くん？」
思わず目を見開いてしまった。
そんな私と正反対に静弥くんはボソッと一言呟く。
静弥「グッジョブ、遼平」
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作者名：白餅 | 作成日時：2019年1月19日 9時
