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確信犯 ページ46

今日もまた朝練のために弓道場に向かう。




私「……ふぁ」


眠い……。

目を閉じて歩いたままでも寝れる自信がある。




眠たい体起こしながら向かうと、朝に会うことの無い人達に会った。





私「遼平くんに……七緒くん?」





朝に見かけるのもこの2人が一緒にいるのも珍しい。



遼平「早坂さんおはよう」

七緒「メッハー!!」




私「おはよう。……というか2人が一緒に学校来るなんて珍しいね、何かあった?」





七緒「ちょっとしたミッションがね…」




私は首をかしげる。


ミッション……とは?



遼平「早坂さんも朝早くに来てるんだ」

私「うん、湊くんの朝練を見る為にね」





話をしている間に、弓道場に向かう人影が見えた。



あれって……。



遼平「静弥?……なんで」

七緒「あらら」





2人の言い分からして、静弥くんは来る予定の人ではなかったらしい。




ゆうな「3人ともなにやってんの?」



私「ゆうなちゃん?」



お次はゆうなちゃんに乃愛ちゃんに梨花ちゃん……。


3人が来るなんて私聞いてないよ。



七緒「え、どうしたの皆」




七緒くんの質問に乃愛ちゃんが口を開く



乃愛「最近、毎日道場が早朝に掃除されている様なので」

梨花「榊の水も替えられてたし気になって見に来たんだ」



私「それはね、湊くんが……」



海斗「なんだよお前ら、何してんだ?」




……まさかまさかの、全員が集合した。


偶然なのかもしれないけど、こんなに同じくらいのタイミングで皆来るもんなのかな。




静弥「やっぱり湊だったんだね」


弓道場から静弥の声が聞こえた。




皆急ぎ足で開いている窓から様子を覗いた。



弓道場では湊くんと静弥くんが話している。



私達は静かに耳を傾けていた。



ーーーー

静弥くんの口から皆が聞きたことを代弁してくれてた。



湊くんがどうして戻って来たのか。



幼馴染だからこそ、湊くんは静弥くんに話せるんだと思う。




そうか、確信犯は静弥くんなのね。




海斗「フン……」




聞き終えてから海斗くんは鼻を鳴らして校舎に向かってしまった。





遼平「小野木!!」





その後を追うように遼平くんと七緒くんも校舎に向かって行った。







3人の後ろ姿を見て、何故か安心した。





きっと大丈夫。





そんな気持ちを後押しするように、湊くんの弓の音が聞こえた。

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設定タグ:ツルネ , 風舞高校弓道部 , 滝川雅貴   
作品ジャンル:アニメ
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作者名:白餅 | 作成日時:2019年1月19日 9時

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