縁結び【滝川雅貴】 (ページ36)

今日:14 hit、昨日:16 hit、合計:104,307 hit

報告ページ36

湊くんが弓道部に入部したその日、私はいつも通り夜多神社に来た。

『ホー』

私「フウ、今日はマサさん来ないのかな？」

マサさんに湊くんが正式に入部したことを報告するために来たから、弓や矢筒は持ってきていない。

明日は委員会が朝早くにあるからね……。

雅貴「A、来てたのか」

私「マサさん!!」

ーーーー

マサさんに湊くんが入部したことを伝えた。

雅貴「そうか……」

私「あとは……少しずつ早気を克服出来れば」

雅貴「あいつを……湊を見守ってやってくれ」

私「勿論ですよ!!」

湊くんはあの時、マサさんから早気を克服するためのノートを貰っている。

あとは湊くんの支えるのは私の仕事だ。

雅貴「そうだ……これからしばらくは忙しくなるから、あまり弓道場に来れなくなる」

私「え」

……てことは、マサさんに会うことが少なくなるのか。

なんか心が寂しい気持ちになる。

雅貴「あと、また1万射を始める」

私「!!……またって……今日からですか？」

マサさんはいつもの様に弓を持ってきていた。

……新たに願うことがあるのだろうか。

あるとしたらきっと……。

雅貴「最初の一射は……A、お前が引いてくれるか？」