おかえり ページ35
湊くんは胴造りを行い、的を見る。
引き分けから会に入り……。
私「!!」
パンッ
会は保てず、矢は的に届かない……でも。
その一射は終わりで始まり……。
私には……綺麗な射に感じた。
ここからまた、湊くんにとっての弓道が始まる。
湊「マサさん、辞めないよね」
雅貴「お前は？」
湊「俺も…………俺も辞めない」
そう言い切って湊くんは私を見た。
とっても真っ直ぐな目立った。
湊「A、遅くなってごめん」
『ごめん』
その言葉の重さは前と違って軽く、柔らかだった。
私はフワッと笑顔になり自分でも驚くほど優しい声で放った。
私「――――」
ーーーー
次の日……。
私「失礼しま……!!」
部活に行けばそこには湊くんがいた。
湊「部に入るつもりはないとか、俺はもう弓引きじゃないとか色々言ったけど………やっぱり俺、弓が引きたいんだ。俺を入部させてください!!」
そう部員みんなに頭を下げていた。
静弥「もちろん異存はないよ」
そう言って静弥くんは確認を取るかのように梨花ちゃんを見る。
梨花ちゃんはそれに頷いた。
梨花「反対する理由はないね」
静弥「ようこそ、風舞弓道部へ!!」
それに合わせて遼平くんが肩を組む。
私は空いている背中をポンっと叩いた。
湊「A？」
昨日とは別に弓道部員として……改めて湊くんに言葉を発する。
私『おかえり』
ーーーー終わり、再び始まる
全て糸は集まったーーーー
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 177人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：白餅 | 作成日時：2019年1月19日 9時
