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ごめん ページ12

私「はぁ……」





帰りの足取りが重い。



学校帰りに立ち寄ったスーパーで買った食材も枷に感じる。




私「タイムセールで安く買えたのに……全然嬉しくない」





―――――









射技を終えてから湊くんは真っ直ぐ更衣室に向かってしまった。




ゆうな「Aちゃん!!」


私「ゆうなちゃん、どうしたの?」



いや、ゆうなちゃんだけでなく梨花ちゃんも乃愛ちゃんも私の元に来る。


私「えっと、みんな?」



乃愛「凄いですわA!!とても美しい射でした!!」


梨花「あぁ、矢も真っ直ぐに放たれていたし……綺麗だった」


私「……ありがとう」




当たる当たらないではなく射、そのものを褒められるのはやっぱり嬉しい。



私「でも今日は少し迷いがあったから……もっと綺麗な射が出来るはず」


私「うん、……迷い」







更衣室に後を追うように海斗くんが入っていった。


結構怖い形相で……。









心配になったのか静弥くん、遼平くんも更衣室に近づいている。




私も気持ちがそっちに持ってかれる。





更衣室から湊くんの強く放ったであろう言の葉が扉越しに聞こえた。



湊「俺はもう弓引きじゃない!!」



扉を開けようとした静弥くんの手が止まる。



扉は湊くんの手で開けられ、静弥くんと目が合う。


遼平くんは心配そうに声をかけ、静弥くんは黙ったまま。


湊くんは無言でジャージを押し付けると弓道場を出て聞こうとする。




湊「……」



私とも目が合ったが直ぐにそらされる。




ごめん……。





口がそう動いていた。






私「みな……」




声をかける間も無く弓道場の扉は閉じた。



言ううべき相手がいないのに私もか細く言葉を放った。









『……ごめん』

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設定タグ:ツルネ , 風舞高校弓道部 , 滝川雅貴   
作品ジャンル:アニメ
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作者名:白餅 | 作成日時:2019年1月19日 9時

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