うさぎとライオン

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『 ママー！遅れちゃうよ！おみせんせー泣いちゃう！ 』



『そっかそっか！おみせんせー泣いちゃうか！それじゃ早く行かなきゃ！ 』



『 ばんちょーばいばーい。』



『 bye-bye！My angel！！』



『 ばばーい！ 』








ブンブンと両手を大根を持って手を振ったエリーに別れを告げて、また一歩一歩と踏み出した私と陸。







「 エリーとお友達になってよかったね。」



『 おみせんせーのお友達なの！だから仲良くなったの！ いい人だもん！』






見るからに危ない人だろ……
特攻服だよ？特攻服。
今じゃ絶滅危惧種だよ？
園児に近づけすぎるのは、、、、



って、、エリーなら大丈夫か。
どうせ、特攻服もファッションだ！っとか言いそうだし。









保育園が近づいてくると
陸は何かに激しく反応を示した。







手をエリーの如く振って、
ぴょんぴょんと跳ね回った。









お目当が目に入ったらしい。









『 おみせんせっ！！！！！ 』









……ほらね。









周りの園児には振り向きもせず
臣先生に一直線。





他の子は臣先生の存在に気づいてないような気もするが、うちの子は一目散に駆け寄って抱っこされた。









「 おはようございます。」



『 ……おはようございます。』



『 おみせんせ！なんで待っててくれなかったの！？なんで帰っちゃうの！？ 』



『 ……は？？ 』



「 あ！なかなか起きなかったので、臣先生の名前をおかりしまして！そしたらすぐに起きたんですよ！！助かりました！！ 」









……いかんいかん！これでは、へんな噂が出る！！
周りの方に変な誤解を植え付けるわけにはいかん！











『 ……俺の名前でよければいつでもどうぞ。』



「 あ、、、すいません、、、」









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その後
園長先生からすごいことを聞いた









“ 陸くんは臣先生にしか起こせない ” と。







連絡帳に書いてるコメントは
臣先生が書いてるってことか……。






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