うさぎとライオン

． ページ19

．






皐月
『 早く、いい人見つけなきゃね。』


A
「 遠慮しとく。」


皐月
『 陸空にもパパは必要でしょ。』


A
「 ……それ言われると頭痛い。」


皐月
『 どっかにいい人いない……って田舎じゃ無理か。』


A
「 それなー。」


皐月
『 陸空が懐く人がいいねー。じゃないと私が許さない。』


A
「 陸空を大事にしない人は論外でしょ。」


皐月
『 それ1番大事……で？あんたまだいいの？空のお迎えの時間でしょ？ 』


A
「 あ！？」









カフェの小洒落た時計は６時を示すところだった。









陸をおんぶして久々のダッシュ。









５時には空が野球の練習を終わる時間
1時間も遅刻なんてありえないっ。
皐月のせいだ！！！泣









グランドに付くと
高校生達が野球の練習をしていた。









……うそっ、、、、
もう帰った！？





やば……っ、、、









家の鍵かけたままだよ！？
鍵、持たせてないっ！！








？？？
『 あ、来た。』









声の方を振り返るとスタンド席のいつも私が座る場所に空と作業着の男がいた。









．

．→←．

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す