バツ恋３ (ページ5)

今日:1 hit、昨日:2 hit、合計:34,582 hit

× ページ5

Aside

『 ……あー、、、、、』

「 ……すいません、、、」

『いや、、、ここまでとは…… 』

「今までデスクワークとかしたことなかったですから…… 」

『いや、でもexcelくらいは…… 』

「ごめんなさい…… 」

朝一呼ばれたサーバー課。

機械系が全くわからない私についた強面の教官に何度ため息をつかせるのかわからないくらいに直己さんは、私の出来の悪さに呆れ返った。

『ま、、、、別の部分で頑張ればいいか……。』

「窓口ならいくらでも頑張ります。」

直己さんにファイティングポーズを取ると
にこやかに笑みをこぼした。

いつもは、セットされたオールバックなのに
今は乱れて前髪まであって、しまいには無精髭の直己さん。

「 ……寝不足ですか？」

『んー、まぁね……最近ネズミがいて困ってんの。』

「 ……ネズミですか、、？」

『そんなことより、隆二とどう？うまくやっていけそう？』

「え、、、っと、、、」

『隆二さ、、赤ちゃんのこと結構こたえてたよ。見てる方が嫌になるくらいに。』

「あ、、、それは、、、」

『 Aちゃん、いつも自分を攻めてるよね。私が、私が、、、これが口癖だったの知ってた？』

「口癖ですか、、、」

『結婚してた時も、私が頑張らなきゃ！っていつも言ってた。たまに隆二にバカアホおたんこなすーって言ってみ？スッキリするから。』

「 ……昨日言いました、、おたんこなすは言ってないですけど、、」

『お？進歩したじゃん。』

昨日、どさくさに紛れて隆二の腕の中に収まった瞬間、

私の中で完全に何かがプツンッと音を立てて切れた。

「だから言ってやりました。」

．