バツ恋２

． ページ49

貴女side









『 蝶子さんが隣にいたいと思ったなら、いればいいんじゃない？ 』








“私に決定権なんてないでしょ ” そう言って笑った今子さんは、ゆっくりとお腹をさすった。









A
「 居てもいいのかなって考えちゃって…… 」


今子
『 どうしてそう思うの？ 』









今、隆二は前に進んでる。
引きこもりだったのに、今はちゃんと外出もして
社員にもすごい好かれてるし


前よりももっと魅力的になった気がするの。







それなのに……







私は、一歩も過去から進んでない……





自分が何がしたいのか……




自分がどうしたいのか……




なにもわからないまま……







ただ隆二を支える……それしか考えてこなかったから……









どうしていいのかわからない……。









このままじゃ、隆二のお荷物になりそうで……









だから……やっぱり離れるべきなんじゃないかって……









今子
『 なら離れてみれば？ 』



A
「 ………… 」



今子
『 ……無理でしょ？ 』



A
「 ………… 」



今子
『 相手のこと思って離れるって、、相手にも失礼だし、、自分も辛くない？ 』



A
「 ………… 」



今子
『 離れる……ならちゃっと伝えた方がいいよ。いっぱい考えて、、、ちゃんと伝えなきゃ、いきなりいなくなるとか……辛いだけだよ。お互いに。』



A
「 ……今子さん……経験者、、、ですか？ 」









にこりと微笑んだ今子さんは、みるみる顔色が変わっていった……







今子
『 あ、、、、ま、、まずい……、、、』


A
「 え、、、、」


今子
『 うそ、、でしょ、、、、』









お腹を両手で摩り出した今子さんは、ゆっくりと立ち上がった、、、









今子
『 ……産まれるかも、、、、っ、、』








な、、、なにーーーーーっっ！？









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