検索窓
今日:2 hit、昨日:3 hit、合計:192,926 hit

× ページ32

Aside






「 ……すいません、、、こんな話をしてしまって、、、」



『 大丈夫。私も聞くと言ったけど、あんまりアドバイス出来なくてごめんなさい。』







今子さんは、本当にただ聴いてくれた。
時折頷いて、“ 苦しかったね ” と。


スッとスツールから立ち上がった今子さんは、カウンターの中に立ち慣れた手つきで私にグラスを私の前に置いた。







『 テキーラサンライズ 』



「 え、、、 」



『 これ、別名 女殺しって言って、、、って蝶子さんなら私より詳しいよね。』



「 あ、、、私夜にいましたけど、お酒あんまり詳しくないんです。出されたものをそのまま飲んでた感じでしたから。」






味なんて正直、何もわからないし
美味しいかすらわからない。
雰囲気で飲んでる部分が大半で。





今子さんは、“ 見よう見まねだけど、よかったら ”
綺麗なオレンジ色の飲み物は、カクテルグラスの中で揺れた。









「 テキーラが入ってるってことは、強いってことですかね? 」



『 空きっ腹にはダメだったね。実践済み。』









可愛らしく笑った今子さんのご好意に甘えて
口の中へと流し込んだ。









『 美味しいでしょ。オレンジ100%のお味は。』







まさにその通りで、アルコールなんて一切入ってないただのオレンジジュースの味。


飲んで忘れての意味かと思ったのに
今子さんの意図が全く見えずに私は頭を傾げた。









『 さっきからスマホの液晶、、明るくなってるけど? 』



「 え、、、!? 」



『 急ぎかな?ずーっと光ってるよ。』





























着信 社長






どうしても消せなくて……
登録名を変えた人からの着信









『 ……出ないの? 』



「 ………… 」



『 代わりに出ようか? 』



「 ……え、、、。」



『 ……冗談。 』









そう言ったのに、今子さんの綺麗な手が伸びて
右にスライドした。









“ ……、、あ、、、もしもし、、、 ”









今子さん!??
なにしてくれちゃってんですかー!??









.→←×



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (169 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
773人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

nonmama(プロフ) - 年末のお忙しいところ更新ありがとうございます。少しずつ距離が近くなる感じ、ドキドキしながら見守っています。来年も素敵な作品楽しませていただけるよう、よろしくお願いします。くれぐれもお身体お大事に、ご自愛ください<(_ _)> (2019年12月23日 1時) (レス) id: 7c869ac398 (このIDを非表示/違反報告)
さこ(プロフ) - ついにですね!なんだか、こっちドキドキ、キュンキュンしますっ!次の更新も楽しみにしてます(^^) (2019年11月22日 12時) (レス) id: d95e73f21b (このIDを非表示/違反報告)
atok(プロフ) - 言ったーあぁ何て返事するんだろう。これから色々ありそうだけど今度こそ二人一緒に乗り越えて欲しいな。 (2019年11月22日 1時) (レス) id: b336124363 (このIDを非表示/違反報告)
kota(プロフ) - やっと隆二の前で泣けたんだ。これから少しずつでいいから歩みよって欲しいなぁ。 (2019年11月19日 0時) (レス) id: 8448788f30 (このIDを非表示/違反報告)
1980no(プロフ) - 飛色さん多趣味って素晴らしい!ゾンビ映画もたーくさん見てくださいね♪待ってます(^_^)/~~ (2019年11月5日 23時) (レス) id: fb6f76b200 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:飛色 | 作成日時:2019年8月16日 16時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。