バツ恋２

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Aside









長身の彼女は“ ヒーロー ” と名乗った。
私のとなりに不良みたいに座り込んで
最初は怖くて顔を上げられなかった。

なんでとなり？！と思ったくらい……。




だけど一言、二言話し出して
悪い人ではないと思い、顔を見ると
一見男性？と思える剃った耳元が目に入った。
キャップを被ったヒーローさんは
にっと口端を上げた。









私の質問には、一切答えず
『 やだ 』の一点張りで。









『 仕事して下にも甘い蜜すわしてねー 』 と言って、私のそばからいなくなった。あと『 ここ総本山じゃねーじゃん 』と意味のわからないことをブツブツ言ってた。









忍者のプリントされたハンカチを再度顔を置いて
膝にまた顔を当てた。








ヒーローさん……なんだったんだろ……。









はぁ……









ヒーローさんに言っても解決しないのも知ってる、相談したところで……って話なんだけどね……。









「 はぁ〜…… 」









隆二に謝って欲しくなかった……







どこまで知ったのかな…………、、









全部知っちゃったのかな……。









「 全部知られたのかな…… 」









．









．









『 ………うん。』









．

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