バツ恋

． ページ47

広臣side








俺が、今いる会社の社長。
隆二が本社の社長。姉貴が理事ってところか。









話の流れ的に親父の意見はこうだろうな。





義母は、百合子が本社の社長兼理事。
隆二が今まで通り。






こんな感じだろう。









“ 俺は、興味ないよ。従うだけ。”








そう言って、俺は自分んちに戻ってきた。
地下駐車場に車を止めて
エレベーターに乗って、扉が開いた。









『 お、、、びっくりしたー。』









いや……こっちのセリフだし。

エレベーターが開いた瞬間、俺の前に現れた奴は
目を見開いたけどすぐにへにゃと笑顔を向けた。








『 こんばんは。』



「 …こんばんは。今から出勤っすか？ 」



『 んーん、ママのお使いに行ってくる。』



「 そうなんすか。」



『 息子がゴネちゃってね。』



「 へぇ……行ってらっしゃい。」



『 ……、、めずらし、行ってらっしゃいって初めて言われた気がする。』



「 …………早く行けよ。」



『 はははっ、お隣さんはつれないっすね。』









でかい笑い声を響かせて
エレベーターに乗り込んだ奴。









…………。









引っ越しして以来、何度か会ったことがあった。
別にただの隣人だ。




どうってことないただの隣人の1人。









…………チッ。









あの笑った顔が今日は
無性に腹が立つ。









引き継ぎの時に見た
ラインの変な名前。









ノッポさんの他にも気になる名前が出てきた。









“ ダーリン♡ ”









アイコンには、隣人に似た顔がいた。









それは俺のラインの友達欄にもいる奴。









「 ……ダーリンね。」









……やっぱ胸糞わるいわ。









．

×→←×

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す