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Aside
『 Aさん、登坂さんどーぞ。』
あれから面接の日まであっという間に過ぎて
今、面接の順番が回ってきた。
『 登坂さーん、、いませんかー? 』
スッと立ち上がった私と同じく呼ばれた登坂さんという人物は、この場にいないようで面接にきた数人がキョロキョロと周りを見回した。
『 Aさんは、こちらへどうぞ。』
「 はい。よろしくお願いします。」
案内した人にぺこりと頭を下げると、
前の扉を開けて入ってきたスーツの男。
案内の人は、持っていたファイルも見た。
『 登坂さん……ですか? 』
『 はい。すいません。遅れちゃって。』
案内の人の肩に手を置き、自分の口に指を運んでシーーっと言って、案内の人の耳元で『 内緒ね。』と。
おいおい…
案内の人……赤くなってどうするよ、、、
それにこの男もこの男。
何が “ 内緒 ” だよ、、
この男は、不合格だな、、面接に遅『 は、は、はいわかりました。 』
ぬあーー、案内人、、、わかっちゃったよ、、
ダメでしょ、そこは、、、わかっちゃダメなやつ…。
『あ、お前、、、、 』
……何よ、、
人の顔見て……
舐めるように私を上から下、下から上へと見た男は
ニヤリと笑った。
『 あん時のタコ助だろ?? 』
……タコ、、助、、、、
「 あ、ぶつかった人!?」
『 あん時は痛かったわぁ〜 』
また胸をさすって痛かったアピールをしたホストさん。
仕切り直しと言わんばかりに案内人は、ファイルを叩いて、私とホストさんを面接会場を招き入れた。
こうして始まった面接。
2人づつの面接。
面接官が5人とやはり上場企業。
“ Aさんは、この会社で何が出来ると思いますか? ”
「 私は、ずっと接客業をしていたのでお客様の目線で考えることができると思います。 」
間違ったことを言ったのか、面接官は顔を見合わせて何かを書き込んでいく。
『 それって1番大事ですよね。制作メインでやっていくといつの間にか忘れる感覚ですから。』
って、なんであんたが答えるのよ!!
私の隣のホストさんは、私をフォローしたかのようにドヤ顔を私に見せた。
“そうですね。長年やっているとなくなる感覚かもしれませんね。”
真ん中に座った女性は、見ただけでわかる……
この人がこの中で1番の偉い人。
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atok(プロフ) - リンクしてるの嬉しいです。口髭さんって(笑) さあこちらの隆二クンはどんな展開になるのか楽しみです。隆二クンが幸せにしてあげて欲しいな。 (2019年6月22日 1時) (レス) id: b336124363 (このIDを非表示/違反報告)
みお(プロフ) - 初めまして、いつも楽しく拝見させて貰ってます(ハ〜ト) 川村君=壱馬に臣ちゃん預けて大丈夫かな(笑) 思わず深読みしてニタニタ(〃⌒ー⌒〃)∫゛しております! (2019年6月21日 15時) (レス) id: 3dd427fe94 (このIDを非表示/違反報告)
tcknt(プロフ) - この公式の答えは…ムカムカ×ヤキモチ+嫉妬=俺‥未だ好きだわっ!!で正解!?(笑)…いつも隣に臣君が居るから嫉妬状態だよね~‥臣君と隆二君、直己さん、健ちゃんのつながりも分かったし…エレベーターではハッ!!って思ったけど…さぁ隆二君この後どーするのかなぁ♪ (2019年6月18日 9時) (レス) id: e3dd29dde3 (このIDを非表示/違反報告)
怜(プロフ) - 隆ちゃん、どう動くか気になります(笑) (2019年6月14日 12時) (レス) id: c06ed09638 (このIDを非表示/違反報告)
1980no(プロフ) - ママの話を聞いた隆二さんのこれからの動向が気になってしょうがない! (2019年6月10日 19時) (レス) id: fb6f76b200 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:飛色 | 作成日時:2019年5月23日 22時