バツ恋

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Aside









『 ……お前、、、つえー、、 』







もう一軒行った先は
雰囲気のあるBAR。

バーテンにしては若い男性が
ニコニコとグラスを拭きいてる。

前は口髭さんがバーテンをしていたこのBLUE PLANETは世代交代したのか、関西弁混じりの子がバーテンとしている。









『 どうなってんの……お前の、、肝臓、、、 』



「 どうなってるんですしょうね。 」








カウンターに突っ伏した臣さんは
そのまま寝息を立て始めた……。









『 久々っすね。』



「 ……ですね。」



『 ってか辞めたんでしょ？ 今は何してんの？ 』








アフターと称して
いつも岩田専務が個々に私を逃がしてくれた。

お酒が苦手だった私はここに逃げるのが好きだった。



あの日までは……。








バーテンさんが臣さんが寝てるのを確認して
私の前の位置に立った。







『 ……大丈夫っすか？ 』



「 余裕ですー。」



『 ……強がって飲んでも可愛くないっすよ。』



「 …………。」



『 この人なんていいじゃん…アイツより全然いいんじゃないっすか？ 』









バーテンの川村君は、私の過去を知ってる人。
酔いつぶれた私をここの従業員の人達が
介護してくれたこともあったから。


その時に、ここの従業員に私は酔って愚痴ったらしい。



覚えてないんだけどね。









『 前……進んだ方がいいっすよ。 』



「 後退してる覚えはないんだけど。」



『 進んでるようにも見えない。』









鋭い視線は、しっかりと私を見透かしたようにも見える。


……さすがここのバーテン。



前の口髭のバーテンも
私を見るなり、難ありと私を見透かした。









『 ガンさんから聞いたっすけどね。』



「 専務はおしゃべりだなー、、、 」



『 ちゃんとネゴサしなきゃダメじゃないっすか。』



「 ……すいませんね。」



『 元旦那の会社に就職って……バカ？ 』



「 すいません……。」



『 ばーか。』



「 ……この人、置いて帰る。」



『 ばーーか。 』



「 …………帰る。」



『 ……また来てね。』



「 …………ありがと。』









口は悪いけどいい人だって知ってるから
私は臣さんを置いて帰ることにした。








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