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広臣side
“ ちょっと時間あるか? ”
企画室に着くと
俺の社内メールにへんなメッセージが届いた。
屋上に呼び出して女子か?っと思ったが
俺が行くとフェンスに寄りかかった直己さんが手招きした。
『 昨日、助けてくれたんだってな。 』
「 ……は? 」
『 Aちゃん。』
Aちゃん???
「 あ、あぁ……姉貴に言われたから仕方なく。」
『 やっぱり百合子の弟か。似てるもんな。』
「 直己さんは知ってると思ってましたけど。」
『 知ってんのは、隆二だけじゃないか。』
そう……俺は社長の隆二と直己さんは知り合い。
つーか、、隆二は俺の親父にエンジニアとしての才能を拾われた奴で、顔見知り。
会社立ち上げパーティーで会った程度だけど。
『 登坂、Aちゃんと知り合いだったのか?目配せしたって聞いたが? 』
「 ……慈善事業ですよ。無職を助けるってやつ。」
『 そうか。』
「 タコ助と知り合いだったんですか? 」
『 タコ助って呼んでんのか。』
「 アイツ、謎っすよね。LDHのお偉いさんとも仲よさげだし。」
『 ……だな。』
「 金持ちキラーだったりして。」
『 ……逆だろうな……。』
「 ……ん? 」
『 ま、いいや。俺は隆二の代わりに礼を言いにきただけだし。』
ぽんと俺の肩を叩いて、俺が来た道を戻って行った。
隆二の変わり?
なんだその理由は。
企画部に戻ると真剣な眼差しでPCとにらめっこしてるタコ助は、俺がとなりの席に座るとクルリとPCを俺に向けた。
『 ……動かなくなってしまいました。』
眉をハの字に下げたタコ助。
あのパソコンバカ達とこの機械音痴が知り合い?
謎すぎるだろ……。
「 昼おまえの奢りだからな。」
『 え、、それはやだ。』
「 はぁ?これ直すのにどんだけ苦労すると思ってんだよ。」
『 え、、、それじゃ、、社食でお願いします。』
「 まぁ〜それでもいいや。ほい直った。」
キーボードロックを外しただけの
超苦労する作業。
『 ボタン一つ押しただけじゃないですか!? 』
「 あー疲れた。」
『 全然苦労してないじゃん!!』
「 あー、俺の人差し指疲れたー 」
ハの字に下げた眉は、上がり笑みがこぼれた。
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atok(プロフ) - リンクしてるの嬉しいです。口髭さんって(笑) さあこちらの隆二クンはどんな展開になるのか楽しみです。隆二クンが幸せにしてあげて欲しいな。 (2019年6月22日 1時) (レス) id: b336124363 (このIDを非表示/違反報告)
みお(プロフ) - 初めまして、いつも楽しく拝見させて貰ってます(ハ〜ト) 川村君=壱馬に臣ちゃん預けて大丈夫かな(笑) 思わず深読みしてニタニタ(〃⌒ー⌒〃)∫゛しております! (2019年6月21日 15時) (レス) id: 3dd427fe94 (このIDを非表示/違反報告)
tcknt(プロフ) - この公式の答えは…ムカムカ×ヤキモチ+嫉妬=俺‥未だ好きだわっ!!で正解!?(笑)…いつも隣に臣君が居るから嫉妬状態だよね~‥臣君と隆二君、直己さん、健ちゃんのつながりも分かったし…エレベーターではハッ!!って思ったけど…さぁ隆二君この後どーするのかなぁ♪ (2019年6月18日 9時) (レス) id: e3dd29dde3 (このIDを非表示/違反報告)
怜(プロフ) - 隆ちゃん、どう動くか気になります(笑) (2019年6月14日 12時) (レス) id: c06ed09638 (このIDを非表示/違反報告)
1980no(プロフ) - ママの話を聞いた隆二さんのこれからの動向が気になってしょうがない! (2019年6月10日 19時) (レス) id: fb6f76b200 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:飛色 | 作成日時:2019年5月23日 22時