検索窓
今日:3 hit、昨日:7 hit、合計:152,919 hit

愛するもの ページ5

貴女side









再度眼を覚ますと
私の頬に添えられた手と
頭の下にある腕が私に安心感を与える。







『 ……おはよ。』


「 …ん。」







また眠りそうな私のオデコにキスをして
ゆっくりと私を夢の中へと誘おうとする。






顔中にキスをして
寝ぼけた私の顔を好き勝手して
にこりと優しく微笑むの。






私は、この顔が好き。





私も負けじと隆二の頬に手を添えると
くすぐったそうに眼を細める。
口髭に指を滑らすとツンっと尖った唇…








『 なぁ、、、誘ってる? 』


「 ……誘ってない。」


『 誘われてもいいけど? 』









また近づいて来そうな唇を指で押さえると
唇を突き出してくるから可愛く思える。









私達はなにも変わらない。






付き合って10年だけど隆二のお陰でいつもどことなく新鮮な気分もある。それがどこかって聞かれると困るけど…。






いい部分も悪い部分もお互いに知ってるし
それを直そうとももっと良くしようとも思わない。


まるで熟年夫婦……そんな感じ。
だけどたまに訪れる付き合いたてのような感覚にもさせてくれる。








『 ……なに?そんなに見つめちゃって。』







隆二の優しい眼から
愛おしさが伝わってくるの。

大事にされてるって思わせてくれる眼差しは
10年の月日が経っても変わらない。


同じように見つめるなんて無理だけど
私も眼で伝えてみる。







『 ……わーってるって。』


「 伝わった? 」


『 うん。ほら行っといで。』







……眼で伝えるって難しいな。
隆二は出来るのに。






『 トイレでしょ? 』






………。






ま、これが隆二。
私の大切な人。









月曜日→←.



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (152 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
799人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

tcknt(プロフ) - 更新ありがとうございます♪ヤバいね~隆二君!!テンパってる?!( ̄▽ ̄;)離れてるし臣ちゃんが主人公と同級生と判明したから余計にハラハラだね‥続き待ってまーす♪ (2019年4月16日 17時) (レス) id: e3dd29dde3 (このIDを非表示/違反報告)
tcknt(プロフ) - お帰り~♪って…エ−ッ!?インフル?!Σ( ̄ロ ̄lll)…「陽性」→「妖精」…ウンだいぶ重症だネ…( ̄▽ ̄;)‥飛色さんがインフルよりアレルギーで辛かったのに…私は‥更新されてる−っ♪って…喜んじゃった…飛色さんゴメンね…出来は勿論最高♪でも無理は禁物ですよ~!! (2019年2月10日 1時) (レス) id: e3dd29dde3 (このIDを非表示/違反報告)
飛色(プロフ) - tckntさん» 戻りましたー!更新もしましたー!楽しくなればいいのですが…出来が心配ですじゃ… (2019年2月9日 1時) (レス) id: f5cfda37d1 (このIDを非表示/違反報告)
飛色(プロフ) - みほこさん» 狭き門だから先に諦める…それが私です!でも頑張ってみますー! (2019年2月9日 1時) (レス) id: f5cfda37d1 (このIDを非表示/違反報告)
飛色(プロフ) - さこさん» はい!来週から頑張ります (2019年2月9日 1時) (レス) id: f5cfda37d1 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:飛色 | 作成日時:2019年1月13日 22時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。