逃げ道は過酷なもの

休憩 ページ33

貴女side









ヤキモチを妬いた隆二は
野獣とでも言うべきだろうか……









甘い疼きをそのままに
私を幾度となく責め続ける。



快楽という甘い縛りの中で
私は幾度となく喘ぎ続けるの。









意識が飛びそうなくらいに責められて
休憩は 《 休憩 》 ではなくなる。









淡い紫色のライトは非日常的で
照らされた隆二は、獣そのもの。

欲しいがままに
私を縛り付け貪り尽くす。

両手をシーツに押さえつけて
自分勝手に動いたかと思えば








『 疲れた。』








なんて言って私が見下ろす立場にもなる。









疲れたなら動かなきゃいいのに
私の腰を両手で支えて下から突き上げる。






まるで私の中に 《 隆二 》 を刻み込んでるみたいで









弱い部分を何度も責め上げられ
意識を手放す時に見た隆二の顔は
色気に溢れる顔だった……









．









．









明け方に眼を覚ますと
手で顔を支えてる隆二がにっこりと微笑んだ。









『 ……おはよ。』



「 …………はよ。」









昨夜の野獣の面を隠してへにゃっと笑った隆二は、牙をなくしたように私の首元に顔を埋めた。









『 ……ごめん。』









私の代わりに私の腰をさすって
引き寄せると、腰部分に当たった違和感……









『 ……ちょっと、、、おさまんなくって…… 』




「 ……え、、、！？ 」




『 無反応とシ テ ても……ね？ 』









休憩は……宿泊となった……。









．

残した跡→←．

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す