逃げ道は過酷なもの

相棒 ページ25

隆二side








『 お？顔が怖いっすよ。』



「 なんで俺？ 」



『 だって俺のパートナーっすからね。』



「 ……は？ 」



『 ……部長から聞いてないっすか？ 』



「 聞いてないけど。」









話の経緯はこう。






川崎に異動した奴の代わりに俺がなったとのこと。


この岩田っていう奴が
是非俺にって直人部長にお願いしたんだと。









「 なんで俺……なわけ？ 」



『 ん？特別な理由でも欲しいんすか？ 』









岩田は営業のエース？でこの前に来た出向の時に嫌でも目についた名前。


……オッサンかと思ったのに
可愛い顔してやがるし、たぶん俺よりかなり年下。




健ちゃんと爽子に『 岩ちゃんって呼んでいいっすよー』って笑顔を振りまく。






「 それ断ることできねーの？ 」



『 ……は？』



「 俺1人がいいんだけど？ 」



『 無理だね。これだから川崎から来た人は、昭和頭だから困る。』









本社はどんな小さな不正も許さない。
2人１組で互いがお互いを見張る。








『 ってこと。俺が今市さんの見張り役。』



「 不正なんてしたことねーし。」



『 まぁ、そう言わず今日からよろしくお願いしますよ。』



「 ……わかった。」



『 あ、早くそれ終わらして下さいね。』









指差したのは、山積みとなった書類で。









『 今日残業頑張りましょーね。』







……はぁ！？









『 隆二、ご愁傷様。』



『 今市さん、どんまい。 』









……なんなんだ、、、。









．

可愛い奴→←．

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す