ライバル 2

48話 ページ7

東京から大阪まで約2時間30分…

新幹線に乗り込み、指定席に座る
窓際が私で通路側が広臣


2人で出張は、初めてで…

先週この出張があったら、
こんなに緊張なんてしないんだろうな…




広臣が鞄からイヤホンを取り出し
音楽を聴きだす…




通路の反対側がざわざわする…


『あの人イケメンじゃないww』
『指定席であんな人がとなりだっだらヤバくないww』



広臣……モテるんだね…


まぁ…だよね…
この顔だし、性格だっていいし
仕事も出来るし…



『何？』

不意にこちらを見た広臣

『別に…』

イヤホンの片方を外す

広臣『聞く？』

『何聞いてるの？』

広臣『洋楽とか？』

んー、洋楽は…わからん…

『日本の曲は？』

広臣『は？日本の曲？演歌とかwwごめっwそれは、入ってねーわw』

ツボに入ったのか笑いだした広臣

『JーPOPとか！！演歌もいいけど！』

広臣がプレイリストを開く

広臣『あ。これあるわ』

そう言って私の耳にイヤホンを入れる


聞こえてきたのは、ピアノの伴奏
男性2人の声


〜〜〜

初めて逢ったときから キミの事が好きでした
他の人じゃない キミだけが好きで…
何でもない顏をして 笑っているけど
僕だけに降る Powder Snow せつないよ

泣きたいくらい 僕がキミを
好きになればなるほど
何故だろう キミは悲しそうだから
逢いたくても 逢いたいって 言えなくなってしまう
儚く 降り積もる Powder Snow

永遠に 終わらない冬


〜〜〜



なんか…あれだ…
いい！この2人の声いい！


『なんて人達？』

広臣『三代目…知らねーの？』

『うん』

ほらっと言ってプレイリストの画像を見せる
2人組じゃないんだ…へぇ…

広臣『誰タイプ？』

『んーーー、顔だけならこの人』

真ん中の人を指さす

広臣『……こいつとその隣の顎髭の奴がボーカル』

『そうなんだ、三代目か』

広臣『3月29日にベストアルバム出るよ、買ってみれば？』

『うん、ありがと』









広臣side



三代目のPowder Snow…
んー、選曲ミスったわ…

タイプ聞いて失敗した…

髭の方を選べば、嬉しかったんだけど…

真ん中…隆二が似てるって言われてたよな
俺は、顎髭の方…
岩田が髭のとなりのやつ



さて…どうするかな…。





その頃会議室では


『隆二さぁ〜〜ん』

隆二『………』

『遥香せんぱぁ〜い』

遥香『………』

『ふたりともつまんなーい！』

隆・遥『『岩田うるせーーー！』』


まだ騒いでる岩田さんがいました。

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