ライバル 2

42話 ページ1

朝…目がさめると…







ん？




鎖骨がある…






ゆっくり見上げると




『おはよ…』

少しカスれた声の隆二…


『おはよう…ございます』

恥ずかしい…

毛布を引っ張る…



『二度寝したら遅刻するよ？』

そう言ってぎゅっと抱きしめてくる


目の前には、鍛えてるからだ…





からだ！？






なんで何も着てないの！？



顔が赤くなる…




『よく眠れた？』

頭の上で優しい声がする…

『うん…隆二は？』

そう見上げるとちゅっとキスをされた…

『A、歯ぎしりすげーな…』

眠そうな顔をする隆二

『嘘！？歯ぎしりしてるなんて、今まで言われた事ないんだけど！』

その瞬間、隆二が体勢を変えて私を見下ろす




『……昔の男の事思い出した？』








『え……』





『思い出したんだ…』




悲しそうな目をする隆二


『ちが…おかあ…』


言い切る前に隆二の顔が近づく


『……ん……』

またキスをされた…


『……っ、は……』




『んっ、りゅ……』



ちゅっと音を立て離れる唇



『俺の方がキスうまいだろ？』

目尻を下げ笑う隆二


もう…何言って…
クスクス笑う



『そんな顔してると、またキスするよ？』

どんな顔なのかわからないけど

『もう…1回だけなら…』

そう言って隆二の頬に触れる…


びっくりした隆二の顔がすぐに笑顔になり…

またキスをした…









私のスマホのアラームがなる


『ちぇっ…時間か…』

そう言って隆二が私から降り、起こしてくれた

2人で朝ごはんを食べ、並んで歯磨きをし、
隆二が仕事のスーツに着替え、私の家に向かう。



家に着き、隆二にコーヒーを出しスーツに着替えた
そういえば…車…どうするんだろ…

『隆二、車どうするの？』

隆二『会社に乗ってくけど？』

『いいの？』

隆二『今日だけな』

『そっか…』

隆二『ん？どした？』

『王子も乗ってもいい？』

隆二『は？なんで？』

口を尖らせた隆二





これを言ったら怒るかな

『隆二って…子供みたい』

は？って顔をする隆二

隆二『子供がAの好きなキス出来んの？』

あ…悪い顔の隆二だ…
近づく隆二…







ピンポーン




インターホンに映るキラキラスマイルの王子…






隆二『あいつ…お前の番犬だなww』

2人で笑い合う



ガチャ

『おっはよーございまー…ってなんで隆二さんいるんすか！？』

隆二『ダメなのかよ』

岩田『あー俺の楽しい時間が…』


なんて言いながら隆二の車で出社した。

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