Gray Zone4

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貴女side







……ほら、




やっぱりそうじゃん……。






私じゃなくてもいいでしょ。





【 つまんないこと考えるな。】






別れるとは、上級者にとって
“ つまんないこと “ じゃなかったみたい。







あの声……


絶対に広臣さんだった……






《 お前しかいねーじゃん 》




私も言われたかったな……。









．





「 広臣さんのバーーーーーカ！！ 」





フラれたときは、カラオケよね？
初めてだけど。



マイクを持ち大きな声でマイクに叫んだ……。









「 ……ばーか。」







こうなったら、呑んだくれてやる。

次々に運ばれてくるお酒の数々……




自分でも自負してる。


私は、お酒に弱い。




でも飲まなきゃやってられないの……。






1番好きな人が、私のすぐそばで、知らない女性に指輪を渡してたんだから……。








あ、今子にランチ代返さないと……。
そう思ってスマホを鞄から取り出した。









スマホには、たくさんの通知が来てた……。





LINE
Aさん：今どこにいるの？


LINE
Aさん：どこにいるか教えて。私も行くから。


LINE
Aさん：早く教えなさい。


LINE
Aさんから着信がありました。


LINE
Aさんから着信がありました。


LINE
Aさんから着信がありました。


LINE
Aさん：そろそろ怒るよ？






そのほかにも隆二さん、岩田くん、岩子まで。
６人でグループLINEなんてしなきゃよかった……。




今子のLINEを開いたつもりが……








剛典みんな心配してるよー!


隆二どこにいんのー?


剛典オミさん、なにしたんすか!!



グループLINEを開いた私…やらかした……
そのトークには、既読が６の数字……。






ピコン






広臣そこから動くな。








「 場所、、知らないくせに。 」








私なんてほっとけばいいじゃん…。
指輪を渡した人と一緒になればいいじゃん。









場所も知らないくせに、《そこから動くな 》って。何よ。









頼んでいたジンリッキーを一気飲みした……。





ふん、私がどこで何しようが、もう広臣さんには関係ないもん。








それからジンリッキーを何杯呑んだかな…
もうわかんないや……






ソファにそのまま倒れ込んだ……







「 広臣さんなんて……嫌いだもん。」









．






『 俺は好きだけどな。』





.

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