Gray Zone4

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広臣side









Aの飲みに行きそうな店を片っ端から探した結果。
いませんでしたーー。
電話にも出ませーん。




LINEに《 今どこ？ 》、《 無事か？ 》
そう送っても、一切既読が付かない。






……くそっ、、




俺も同じことをやってたのに、
こんなにも嫌な思いすんのかよ…








こうなったら、家で待ち伏せしてやる……。









いつもの駐車場に車を停め、Aの実家まで歩いた。








角を曲がれば見えてくるAの実家。









は？








道路からでも見える２階のAの部屋のブラインドから覗く光。






……いるじゃん。







呑みに行って帰って来たってところか…。
酔ってたらスマホ見ないもんな…。









パッと電気が消え、真っ暗になったAの部屋。







寝たのか……。









あと少しの辛抱だからな。
それまで頑張ろうな…。









.









『 おかえりー 』


「 ……おう。 」


『 臣子とは、会えた？ 』


「 会えなかったけど？ 」


『 え！？マジで！？ 』


「 ……マジで。」


『 ま、、マジ？い、今頃…どっかで行き倒れてるんじゃ… 』


「 実家にいるから大丈夫だろ。」









店に戻ると客もまばらでカウンターには、隆二とテーブル席を掃除する岩子。




隆二と話をしながら、カウンター席に腰を掛けた。





隆二
『 実家まで行ったのに会わずに帰った？ 』


広臣
「 LINEしても見てねーし。」


隆二
『 オミも見てなかったじゃん。』


広臣
「 …………。」


岩子
『 既読くらいつければいいのに。』


広臣
「 …………。」


岩子
『 臣子、、オーナー大好きなのにかわいそー。』









知ってる。
そう躾けたから。




でもそれよりも勝る物。









Aのネガティブ思考。









．

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