Gray Zone4

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広臣side









『 いらっしゃいませー。』





…………。



店は、今日も好調。







変わった事も特になし。
いつもの客が俺らを呼ぶ甘ったるい声も、
岩子を呼ぶ太い声も、なんら変わらない。






なんだけど……






俺のスマホには、
今日、一回もAからの連絡がない。




自分からシカトしといて
なんも言えねーけど……。







なんか嫌な予感がする……







広臣
「 隆二……今日の朝、Aいた？ 」


隆二
『 いたよー。朝飯もりもり食ってた。』


広臣
「 そっか。」


隆二
『 んーー？どした？ 』


広臣
「 いや、、別に。」







おはよーのLINEは？
行ってきますのLINEは？







岩子
『 LINEすればいいじゃないですか？ 』


広臣
「 べつに。」


岩子
『 今日、今子は残業みたいでそのあと飲み会だって。』


隆二
『 知ってるし。』


岩子
『 臣子は……… 』


広臣
「 ……なんだよ？ 」


岩子
『 ……LINEしてみたらどうですか？ 』







だから出来ねーんだよ！！
岩子を睨み付けると、フンッと俺と隆二に背を向けた。



コイツ……キャラ変わりすぎだろ…。
岩田、どうやって躾けたんだ…。









初心者に限って浮気なんてないだろ…。



隆二ん家から仕事、、、仕事して、、何してやがる？
今子といないのは確か…。









ケツポケットからスマホを取り出し、
画面を見てもAからの通知は一切ない。









…………。








たった数日なのにな……

なんでこんなに不安になるんだ……。









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