Gray Zone３

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貴女side




岩田さんと合流して、
すぐに気づく香り。






『 彼氏に会ってたの？ 』


「 ……匂う？ 」


『 少しね。』


「 真っ直ぐ来たから。」








罪悪感しかないよ。

なんで好きな人に会う為に、他の人の香水を纏わなきゃいけないなんて…。




彼氏と別れたら、
貴方の元に行く準備は出来てるのに…





彼氏と別れたら、
貴方とも別れなきゃいけないなんて…









『 いいBAR見つけたんだよね。』


「 そうなんだ。」


『 店員もかっこいいし……って惚れないでよ？ 』


「 惚れないよ。」







惚れるわけがないよ。
貴方よりカッコいい人なんていない。









7階の【 BLUE PLANET 】






『 こんばんはーー 』


『 お、いらっしゃい 』





岩田さんに連れて来られたBARには、数名の女性客と男性客…。








『 Aちゃん達は、奥行こーねー 』


「 え？私も？ 」


ヒゲの店員さんの声に思わず出た自分の声に、綺麗な顔立ちの女性２人がキョトンとした。





少し酔っ払ってる綺麗な人が『 同じ…名前？ 』って。
にっこり微笑んで、私までもが奥の部屋へ通された…。









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