Gray Zone３

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剛典side





連れ込むのは、もちろん俺の家。





こんな可愛い子のいるBARに、
客が行かないわけがない。

オミさんも、これが狙いでしょ。








『 ……おーい。』


「 はーい。」


『 着るものを貸して欲しいなー。』


「 はい、どうぞ。」


『 ………下は？ 』


「 隠れるから大丈夫。」







俺が手渡したのは、一枚の白のトレーナー。




どうせ脱がせるし。








『 見えるってば… 』


「見えないって。」








ちゃんと見えてます。黒が。
裾を引っ張れば、首元から綺麗な鎖骨が見えて。







諦めたのか、ぺたんと床に座って、明日の予定をオミコに連絡してるみたいだけど……



『 んーー、既読がつかない… 』



だろうね。オミさんだし。




『 ヒゲさんの方に連絡してみよ…。あ、電話来た…、、』









あのさ……







俺さっきから放置なんだけど！！








なんで、隆二さんしてねーの！？
バカなの！？アホなの！？不能なの！？





人をダメにするビーズクッションに身体を預けて
Aさんを見てるけど……

一切俺の方を見ないわけで……







《 明日、俺と店用の服買いに行くから〜 》



……おい、待て待て、、、
隆二さんと買い物！？
聞き耳を立てれば、ムカつくほどにいい声が電話越しに聞こえて…




『 はい、よろしくお願いします。』


《 明日13時に店前に集合ね〜。》


『 はい。わかりました。』







……仕事、仕事、仕事。





ビーズクッションに顔をつけると、トントンを俺の頭を指で叩かれ、顔を上げると………



『 隆二さん。 』って。



名前知らなかったくせにーーーっ！





『 ……なんすか？ 』


《 ……はははっ、機嫌わるっwww 》


『 ……そんなことないっすよ。』


《 そんなわけだから、明日借りんね。 》


『 触ったら許さないっすよ。』


《 …ぷっw、、Aー、こっちも同じ事言ってるーww 》






……あの課長が？？




っと言おうとしたのに電話は、もう切れてて、、





『……ヤキモチ？ 』


「 ……だったら？ 」


『 可愛いなぁ〜と思って。』







男に向かって、可愛い？？









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