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広臣side
やっぱ忍者付箋持てんじゃねーか。
『 ………で、………だ。 』
しかも噂ってなんだよ……。
『 …………、わかったか…。』
「 わかんねー……。」
机に突っ伏した…。
噂って、なの噂だよ…。
A絡み?俺絡みか?
『 もう…1回、説明するぞ。 』
「 あ?あ、あ、…すいません。 」
俺の前の小林部長がため息をついた。
俺の契約の話をスラスラと話す部長、でも俺が考えるのは噂の方で。
.
会社に来たついでに領収書を持ってAの元に向かった。
俺らの担当になったA。
経理部のカウンターには、やっぱり人だかり。
こいつら暇なのか?
カウンターの外から経理部の中を覗けば、岩ちゃんと…隆二がいた。
カウンターの扉を開けば、俺に背を向ける岩ちゃんと隆二。
その前には、地味じゃないA。
『 あw、お寝坊さんだww 』
『 ……その節は、どーも。』
「 どーも。Aさん、領収書。 」
何も言わずに、俺から領収書を受け取りファイルに挟んだ。
………怒ってんだよな?
俺の方を全然見ないA。
『 ……臣、見すぎ。』
「 あ? 」
『 隆二さんのですからね。今はね。』
「 何が? 」
『 A 』
会社で、名前呼び…
俺でも出来ないことをこの公衆の面前で簡単にやった隆二。
【 話 合わせろ 】
………。
なんの噂か、知らねーけど、、、
嫌に決まってんじゃん。
「 A 『 登坂さん書類出来てます!どうぞ!! 』
俺の声をかき消すように発した言葉。
書類の入った茶封筒を俺に渡したA。
「 どーも。」
それしか言えなかった。
Aの顔が『 変なこと言ったら殺 すぞ 』って言ってた気がした。こんな物騒なこと言わねー奴だけど。
俺だけ戻ってデスクで茶封筒を開けると中で銀色の塊。
茶封筒を斜めに傾けると、鍵が出て来た。
書類に貼られたアルパカの付箋。
【 荷物、持って帰って。】
.
なぁ…俺に弁解の余地は、ないのか?
なんの噂かまだわかんねーけど、
Aを手放す気なんてないって
俺に言わせてくれ。
.
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涼香(プロフ) - めっちゃ面白い!続き早くみたいです! (2017年9月21日 12時) (レス) id: a6cd69aabc (このIDを非表示/違反報告)
臣あや隆 - 臣ちゃん頑張れ! (2017年9月21日 1時) (レス) id: 994817139a (このIDを非表示/違反報告)
みつは(プロフ) - す、すごいことになってますね!!一瞬何が起こったのかわかんなかったです(; ゚ ロ゚)誰のストーリーにいっても主人公ちゃんが幸せだといいなぁ☆更新ありがとうございます♪ (2017年9月20日 21時) (レス) id: c4c6affb29 (このIDを非表示/違反報告)
まのん(プロフ) - Σ( ̄□ ̄)!なんだ!?この展開わ!!!新しい!とーっても!新しい!!たーのーしーみーっ! (2017年9月20日 19時) (レス) id: 359b383617 (このIDを非表示/違反報告)
ちいたま(プロフ) - めっちゃ更新してるー!泣 ひーろお疲れ様!!私、ひーろの急展開好きすぎて、どーしょー!笑 (2017年9月20日 17時) (レス) id: 367a3ae914 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:飛色 | 作成日時:2017年9月9日 14時