車椅子の新人は元ポートマフィア【文スト】

43話 ページ46

noside

中島「ま、負けた……。」

『ふっ……甘いな敦君！』

探偵社では中島とAがオセロ盤を挟んで顔を合わせていた。

苦虫を噛み潰したような顔をする中島とは対象的に、Aは余裕の笑みを見せていた。

江戸川「何してるの〜？」

『オセロですよ。……えっと、今ので17勝０敗ね！はい、早く次やろ！』

中島「そ、そんなぁ……。」

『あんれぇ、敦君逃げるのぉ？』

太宰「因みに１回負ける事に好きな物を一つ買う約束。」

それを聞くと中島は涙目になった。

中島「も、もう充分じゃない？別のゲームしよ！？」

『ん？良いよ、じゃあチェス。』

中島「え。」

『仕方が無いから一つでも勝てたら全部免除って事でどう？』

中島「やろう！」









＿＿数時間後


『ど、どうしよう治！敦君が屍のようだ！』

太宰「いやそれ君のせいだからね！？」

その後中島は数々のゲームで挑んでみたがどれも敗北に終わった。

太宰「そう言えばAって昔から頭脳ゲームは得意だったね。」

『まーね。』

中島「ぼ、僕はもう駄目だ……。」

中島は苦しそうな声を絞り出しそう言った。

『ま、今回は面白かったから無しにするって……だから……生き返ろ敦君！』

中島「死んでないよ！？」

何だかんだで探偵社は今日も平和だった。






一瞬でこの平和が崩れ去るのは、まだ少し先の話だ。

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