車椅子の新人は元ポートマフィア【文スト】

16話 ページ17

中島｢い、今のって……A君ですか？｣


太宰｢……そうだ。｣


宮沢｢普段と別人のような声ですね？｣


否、これがポートマフィアにいた頃のA本来なのだろう。

Aは度々普段は滅多に見せない様な表情をする時があったのだ。

普段の温厚な雰囲気からは感じ取られない、辺りの空気が冷たく凍る感覚。


太宰｢……連れ戻してくる。｣

福沢｢待て。｣

太宰｢ですが！｣

福沢｢Aはあくまで我が探偵社の社員だ、全員で連れ戻すぞ。｣

太宰｢……！｣

その言葉に太宰は目を輝かせた。

福沢｢乱歩。｣

江戸川｢えー……面倒臭い。｣

太宰｢アイス奢りますよ？｣

江戸川｢よし！任したまえ！｣









江戸川｢Aは……





＿今此処にいる。

30分後には次の目的地である港付近に出没するだろう。｣




中島｢急いだ方が良さそうですね。｣

太宰｢あぁ……！｣









『……任務完了しました。引き続き次の任務を遂行します。』


森｢そうか。それでは芥川君と合流したまえ。｣


『……了解。』









『……血は空の様に澄み渡り、影は深海の如く深く。』

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