悪女にハメられた女の子はあの人の妹

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放課後



少し憂鬱な放課後だけど、茜ちゃんがいないなら少しは気が楽かも…なんて思いながら体育館に向かった。




国見「Aさん、一緒に行きません？」



『あ、くにみん……うん、いいよ』



国見「俺はAさんの味方ですから。

金田一も」



『っ、え…？』



国見「昨日Aさんが帰った後、アイツ はAさんが ドリンク の作り方を教えてくれない、仕事を押し付けてくる、とかみんなの前で言ってたんです。」



『…そっか』



国見「でも、アイツが ドリンク を作ってたんなら

昨日の ドリンク がいつもと同じ味なわけないでしょ。

少なくとも俺と金田一は、Aさんの頑張りを知ってますから。



何かあったら頼ってください」




…わかってくれる子はいるんだ。



私はくにみんの言葉に泣きそうになりながらも、素直に心からお礼が言えた。





及川「国見ちゃん、なんでそんなやつと体育館に来てるの？

昨日茜ちゃんが言ってたこと覚えてないわけ？」



国見「俺はあの人が言ったことを信じてないだけです。」



東條「国見くん…なんでそういうこと、言うのっ」



『「…なんで」』




いるはずのない茜ちゃんが、ジャージ を着て体育館にいた。




岩泉「怖いけど来なかったらまたお前にいじめられるって言って、来てくれた

…お前のこと見損なった」



金田一「岩泉さん！」



及川「国見ちゃんも、金田一も、こんなやつの味方する必要ないんだからね

辛いのは茜ちゃんなんだから」



国見「本当に辛いのは…！『くにみんいいよ』

…でも！」



『ありがとう』

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