君の初めて全てが欲しい【宮治】

＊ ページ18

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『そんなに食べるの！？』

治「おん、今日は少し少なめや。授業中
食べちゃったから」

『え、……どこからツッコめばいい？？』



私がそう言うと、楽しそうに笑う宮治くん。

でも本当に、ありえない程の量に未だ驚きが
止まらない。

菓子パン５個に、おにぎり３個。

これがいつもより少なめなら、宮治くんの
胃はどうなってるのか真剣に気になった。




治「Aちゃんは弁当なんやな」

『あ、うん。』

治「そんなんで足りるん？」

『全然足りるよ！てかこれが普通！』




やっぱり名前で呼ばれるのは慣れなくて
余計にドキドキと胸が騒いだ。

そんな私とは裏腹に、もぐもぐとリスのように
パンを頬張る宮治くん。

その姿がなんだか面白くて、声を出して笑った。




治「そいや、Aちゃんはいつもあの子と
食べてるん？」

『うん！あの子は高１の時から一緒にいるの
だからお昼ご飯も高１の時からずっと一緒に食べてる』

治「そりゃすごいな、……ほなあの子以外と
食べるんは俺が 初めて なん？」

『……んー、そうだと思う。少なくとも男の子と
食べるのは宮治くんが 初めて です……』




私がそう言えば、満足そうに笑う宮治くん。
そんな彼を見て、私も笑顔になれた。



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