5.初めての夜【松川一静】 ページ5
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今日は初めて、一静とお泊まりする日。
既に一静の部屋のベッドに座る私は、心臓がうるさいほど鳴っている。
ガチャ
と、扉の開く音と共に、上半身裸で髪の毛が少し湿っている一静が入ってきた。
『っな、なんで裸なの!!!…き、てよ!』
「…なに、顔真っ赤だけど」
『っ当たり前じゃん…!一静はこういうの慣れてるかもしれないけど、私は初めてなんだから…もう』
私がそう言うと、ギシッと音を鳴らして私の隣に座る彼。
縮まった距離にまたしてもドキドキうるさくなる。
「…緊張してる?」
『っし、して、る…』
「大丈夫。今日は何もやんないからさ?」
『え…?』
「流石にすぐ抱くような最低な男じゃないから、俺。」
そう言って笑う一静は、やっぱり大人の余裕というか…そういうのが感じられた。
心の準備をしてきた私は、それが嬉しかったのか嫌だったのか分からないけど、うるさい心臓が多少弱くなった。
「…こっち向いて?」
『ん?・・・んっ…』
顎を持って、私を自分の方に向けると優しく唇がくっついた。
一静のキスは、すごく優しくて柔らかくて身体の力が抜ける。
唇が優しく離れた時。
「…俺も緊張してる」
私の頭は一静の手によって、胸元にくっついた。
ドクンッドクンッと鼓動が早い。
一静が緊張しているのが、私にも伝わる。
そのまま私達は、抱きしめあってベッドへ横になった。
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ゲスでゲス - この短編集、見る度にキュン死します!えっと、リクなんですけど、天童さんが風邪とかで弱ってるヤツみたいです!あの、ゆっくりで構いませんので、よろしくお願いします! (2018年7月12日 20時) (レス) id: 928d427249 (このIDを非表示/違反報告)
kipeta(プロフ) - 日向のSがみたいです! (2018年4月8日 0時) (レス) id: e59e98fbe9 (このIDを非表示/違反報告)
月火 - 瀬見さんが甘えてるのが見たいです! (2018年4月7日 23時) (レス) id: 570d2f0ade (このIDを非表示/違反報告)
ゆー - 嫉妬してる二口くん見たいです!! (2018年4月7日 11時) (レス) id: f9de633f23 (このIDを非表示/違反報告)
紫(プロフ) - 甘々な大地さん読みたいです!どの話も素敵でいつも楽しんでます! (2018年4月1日 0時) (レス) id: 8206f4f2b2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:のん | 作成日時:2018年3月28日 11時