なんで私に冷たいの!?【我妻善逸】

イメチェンするんだとよ。2 ページ8

イメチェン。
私はこの言葉が嫌いだ。
私は昔からこの髪のせいで自由な格好が出来なかった。というかしずらかった。
１回してみた事はある。
でも、「気持ち悪い」と言われてしまい酷く傷ついた。
だから昔から前髪ぱっつん、1つ結び､服もスポーツ系。それから変わったことなど1度もない。

『嫌だ。気持ち悪いもん』
「？何を言ってるんだ？楓華は綺麗で美人だぞ？それに髪型を変えるだけだし大丈夫だ!」

いやだからそれが嫌なんだよ!
髪!!マイ・コンプレックス!!
Do you know?!

『髪型変えるの？』
「ちょっとだけだから!ちょっといじるぞ！」
『ぎゃっ！やめてぇぇー!!』

最悪終わったー。
さようなら私の人生。
今まで楽しかったぞ。

「出来たぞ！見てくれ!!」
『そんな見なくたって……………はっ?』

なんということでしょう。
そこにはいつもの1つ結びのAではなく、三つ編みカチューシャをしたAが映っていました。

ﾎﾞｿｯ『か………かわいい』

これならいけるかも…………
炭治郎君ありがとう。手器用だね。
感謝するよ。あと女子力高いね。

『ありがとう炭治郎君。話も聞いてもらって、こんな事までしてもらって………』
「いいんだ。Aが泣いてたのを心配して自分からやった事だし」

oh......天使かコイツは。

『本当にありがとう炭治郎君!元気でたし、私もう行くね！善逸をびっくりさせるんだから！』
「あぁ頑張ってな！A!」


私はそう言って自分の教室へと帰った。


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「俺は…………ここにいて欲しかったな…………好きなんだAの事が。善逸のことを好きだとしても俺に好きになる権利なんてないのがわかってても……………好きなんだ。ごめん」

窓から吹く風が赤い髪をなびかせた｡
その少年の顔は悲しいような嬉しいような複雑な顔をしていた。

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