努力するから愛される⑥ (ページ6)

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向井side

収録が終わり、心配やからAの好きなグラタンを買って帰ろうとしたらAによう似た女の人がおった。

思わず見つめていると、その人は俺の視線に気付いたのかにこっと笑って近付いてきた。

近付いてくればくるほどAにそっくりやったから俺思わず叫んでもうた。

向｢ドッ…ドッペルゲンガーや！｣

そう言って逃げようとすると、目の前の人は申し訳なさそうな顔をして口を開いた。

優実｢ごめんなさい。私、Aの親戚なの。｣

そうやったんや、って安心したらクスクス笑われて恥ずかしくなった。

優実｢Aのことで聞きたいこととか話したいことがあるんだけどさ、少しいい？｣

心配やったけどAには皆もついとるし大丈夫かって思ってついていった。

ついたのはよくAともくるファミレスやった。

やっぱりAのことが心配になってしまったから早く帰りたくなってしまって申し訳ないな、と思いながらも伝える。

向｢今日な、Aあんま体調よくないからはよ帰ってあげたいねん。｣

優実｢帰る？｣

そう言って振り返った女の人の顔は無表情やった。

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