努力するから愛される⑥ (ページ11)

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過去② ページ11

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宮舘side

佐｢お前がやらなかったからっ！｣

『佐久間くん。』

佐｢Aは黙ってろ。｣

『…今回、私が怪我しなかったら誰かが怪我してたかもしれない。

その役が私でよかった。だからこれからは気を引き締めてやろう。』

佐｢A！甘やかしたら駄目なんだよ！｣

渡｢お前ら！ Aにさわんな！｣

こうなったのは数分前、滝沢歌舞伎の練習をしている最中に台の上にAを乗せて組み立てをしようとしたらきちんとはまらずにそのまま落ちて軽く足をひねってしまった。

Aはすぐに立ち上がったけど２人はお怒りのようで…いや、メンバー全員怒ってる。

空気は緊張で張り詰めていて、滝沢くんも今にも怒鳴りそうな雰囲気だった。

渡｢おいっ！『翔太くん。』 …。｣

そんな空気に更に苛ついたのか翔太が声を荒げると後ろから抱きつくA。

怪我をしているのに無理矢理歩いたAに翔太は何も言えなくなる。

滝沢くんだけが冷静だった。

滝｢A、体打ち付けてるから一応運んで。｣

『軽く手当だけしてもらうからその間だけ代わりに誰かしてて？

ただ、怪我させないようにね。』

佐久間も心配そうな顔をするが、すぐに説教だ。

『佐久間。緊張ししてるし不安なのもわかる。

いつもの佐久間くんなら何も言わないけど、今は違うよね。

佐久間くんは責任を負わせたいわけじゃない。

誰も怪我しないようにしたいの。』

翔太にお姫様抱っこされながらも佐久間を諭す。

Aの言葉に冷静さを取り戻したようで、すぐに頷く。

その後、Aも大人しく運ばれていった。

数分後、笑いながら帰ってくるAに皆が泣きながら謝るが笑顔で接するAに阿部が話しかけに行く。

そのままAが頷くともう一度台の上にAが乗る。

佐｢そこっ！ずれてるだろ！？｣

阿｢少しでもずらすなって！｣

渡｢早く直せ！｣

『やじがうるさいー！

絶対ヤジのせいで集中できないって！！

少し確認の時間とらせてあげて？

はい、リラックス。吸って。吸って。吸って。』

深｢吐かせてやれよ！｣

『あははw』

いつも、佐久間はあまりないが２人の暴走を止めるのはAだった。

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