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「フォンテーヌ、壮観過ぎる...!」




いざフォンテーヌへ!と意気込んだものの、風の翼で降りる勇気は到底なくて、結局徒歩で歩いたからか、気付いた時には一日半経っていたというこの事実。


それを振り払う様にして、巡水船に乗り込んだ私は目が輝いているのが自分でも分かる。




「ちょっとくらい景色にも目をやったらどうなんだ。せっかくスメールから出てきたって言うのに!」


「こればかりは僕も同感だよ。」




私以外にも船内には四人組のグループがいて、話が聞こえてくる限りでは、どうやらその四人はスメールからやって来たようだった。


盗み聞きも良くないよね、と思い再度景色に視線を移す。




「わあああっ!!!!」




すると目に飛び込んできたのは、遠目だけれど圧倒的なオーラを放つエピクレシス歌劇場。


よし、一度は何かの公演を見に行こう。そう決意した時。




「ほら、あの女性を見てくれ!あんなに楽しそうにしてるんだ!少しは君も見習ったらどうなんだ。」




唐突に聞こえてきた、そんな大きな声。


この船内には、私とあの男性四人組しかいない訳で。


必然的に私の事だと悟った私はそちらに視線を向けると、金髪を靡かせ少し大きめのピアスを付けた男性が、読書に耽っている男性に何やら怒鳴っていた。


そこでやっと、手に持っている本から顔を上げたのであろう男性は、チラリとこちらへと視線を向ける。




「...君に驚いて景色どころではなさそうな顔だが?」


「えっ、それは悪い事をした.....って、元はと言えば君がっ、」


「はいはいストップ。」




そんな二人をモフモフ耳が特徴的な男性が宥める。


その隣では綺麗な白髪の上から兜に似た物を被っている男性が朱色の瞳でこちらをじっ、と見ていて。


兜から上へ伸びているソレは、モフ耳とも少し似ている気がして、思わず和んでしまいそうになる。




「周りの人に迷惑をかけたらダメだよ。」




そう言ってモフ耳の彼は私に謝るけれど正直内容は頭に入って来ず。




「耳、触っていいですか?」




私の頭の中はモフ耳の事でいっぱいになっていた。

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- ウァァ……(死)好きすぎる……びっくらぶ……結婚して……(?) (4月25日 0時) (レス) @page9 id: aa1dedb486 (このIDを非表示/違反報告)
いちごみるく(プロフ) - あくのさん» 生きてください!!!!😭😭💖💖文才力ないなりに頭捻り出して頑張ってます🥰応援とても励みになります!ありがとうございます😭😭💖 (3月22日 0時) (レス) id: 9c0c3ed197 (このIDを非表示/違反報告)
いちごみるく(プロフ) - るみさん» ありがとうございます😭😭💖筆が乗ってくれる日とそうじゃない日の差が激しくて😿本当はもっと書き綴りたいんですが💧 (3月22日 0時) (レス) @page9 id: 9c0c3ed197 (このIDを非表示/違反報告)
あくの(プロフ) - アッ………(心肺停止)作者様の書き方ほんとに好きです!!!これからも全力で応援します!!! (3月20日 23時) (レス) @page8 id: 514da34b34 (このIDを非表示/違反報告)
るみ(プロフ) - めっちゃ好き…、毎日見てます!!続き楽しみです! (3月20日 23時) (レス) id: 270f4769cf (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:いちごみるく | 作成日時:2024年3月17日 18時

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