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「万葉さん、大丈夫かな...。」
追っ手を撒く為、船内に残り囮となってくれた万葉さんに心を痛めつつ、私は極力目立たないようにフードを被り璃月の隅を歩く。
後で私を追いかけてくれるって言ってくれたけど、それももしかして風の導き？とかいうものなのかな。
「そこの者、止まれ！！！」
急に響き渡った大きな声。
先程まで賑やかだった空気が一瞬にして静寂に満ちる。
この国以外と物騒なのかな...急にこんな大声上げて「止まれ」だなんて。
一体誰に向かって。
そう思い好奇心に駆られ顔を上げると、
「怪しい不審人物が璃月を歩き回っているとの通報があった。同行願おうか。」
周りには槍を構えながら同じ装いをした者達が私を取り囲むようにして整列していた。
「...あ、え、私？」
確かにフードを被って同じルート歩き回ってたけど...だって璃月の地形全然分からないし迷子になったら大変だし。
「あの、私スネージナヤから来たばかりで...、」
「言い訳無用！！さ、連れていけ！」
私の言葉を遮ったと思いきや、即座に縄で雁字搦めにされる。
フードの隙間から見えたのは、険しい顔をした男達の顔。
抵抗しようと試みたが縄が食い込み、その苦しさに呼吸すらままならない。
「っ、私はっ、」
必死に声を絞り出すが、意識が遠のいていく。
折角、万葉さんが囮になって助けてくれたのに...。
「...千岩軍。その様な証拠も無い無礼な振る舞いは些か信用に欠けるのではないか？この者は往生堂の客人だぞ。」
「そうだよ〜！！大切な客人なんだから、今すぐ縄を解いてよね！？」
薄れていく意識の中、最後に見えたのは縄の拘束を解く男性と、その隣で心配そうに見つめてくる特徴的な帽子を被った女の子だった。
「鍾離さんってラッキースケベだね。」
「ん？何がだ？」
「縄を解くっていう動作に紛れて、ほら...」
「なっ！」
そんな会話が交わされていたとは露知らず。
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名無し17098号(プロフ) - 初コメ失礼します！！ 話の内容も面白いし文章も読みやすいです！！ これからも無理の無い範囲で頑張ってください (4月24日 0時) (
レス) id: 45c6c008b2 (このIDを非表示/違反報告)
いちごみるく(プロフ) - の〜さん（旧もこ）さん» 原神は皆個性があって素敵ですよね🌟オチとかは今のところ考えてなくて皆から(恋愛的に)愛される小説目指してますので頑張ります🥰 (3月17日 20時) (レス) id: 9c0c3ed197 (このIDを非表示/違反報告)
の〜さん（旧もこ）(プロフ) - 私原神のキャラ全員推しなのと愛され大好物なので嬉しいです！出来たら全員に恋愛的に愛されたいです。無理ならすみません。更新頑張ってください！楽しみにしてます！ (3月17日 20時) (レス) id: 79dfdf41ef (このIDを非表示/違反報告)
狸 - 返信ありがとうございます!!!!どんなにたっても待ちますよ!!!!!! (2月28日 10時) (レス) id: 9a07639c58 (このIDを非表示/違反報告)
いちごみるく(プロフ) - 狸さん» もうそんなに経ってたんですね😭😭長らくお待たせしてしまい申し訳ないです💧 (2月28日 4時) (レス) id: 9c0c3ed197 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：いちごみるく | 作成日時：2022年11月23日 21時
