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どれくらい空を飛翔していただろうか。
ずーんと重い頭と、本来ならば綺麗な璃月の街並みが不規則に歪んでいる。
目を回している私をそっと地面に下ろした鷺の姿をした仙人は、そんな私を一瞥すると遠慮がちに「大丈夫か。」と声をかけてくれた。
「な、なんとか。」
そう返事をしたものの、地面に着いた足は落ち着く事を知らずフラフラとステップを踏んでいる。
しかし時間の問題だったのだろう、足が蔦の様に縺れ身体が左へと落下していくのを脳内で感じる。
擦り傷程度で済めばいいな、と呑気に思っていた私の身体を優しく支えたのは、鷺の姿をした仙人ではなく…朱く縁取られた眼鏡を上品に掛けた、何処か計り知れないオーラを感じる女性だった。
「やはり、何処か悪いのであろう。妾の膝で休むか？」
「えっ、と、どちら様…。」
鷺の仙人は先程までそこにいたはずなのに、今は何故かその場にはこの女性が入れ替わるようにして坐している。
「今はそこは重要ではない。妾はお前の身体の事を聞いているのだ。」
そこが凄く重要なんですが、と言う言葉をグッと堪える私を見て、何を思ったのか更にその女性は狼狽える。
「妾は最近璃月の街に下りたばかりで、医者には詳しくない。暫し待て、もう少しで到着するはずだ。」
その言葉の意味を理解するのにそう時間はかからなかった。
なぜなら、私達に確実に近付いてくる数人の足音が聞こえてきたからだ。
「指された場所はこの辺だったはず。」
「本当にこんな高台に救援を待つ人がいるのか___…っていた！？」
女性に促されるまま膝に身体を預けていた私の視界に飛び込んできたのは、藍色と薄水色の髪色をした二人組だった。
藍色の彼は至極冷静で、薄水色の彼は目を大きく見開いて固まっている。
「丁度いい時に来た。彼女を璃月の医者の元へ案内してやってくれ。妾は…詳しくないのでな。」
歯痒さを隠し切れていない女性を背後に、私は二人の肩を借りて歩き出す。
経緯はどうであれ、助けてくれた事への感謝を伝えようと後ろを振り返るが、そこには既に彼女の姿はなかった。
_____……「早く、璃月へ下る決断をすれば良かったな。」
人の姿から鷺へと姿を変えた仙人は少し哀しそうに、空の上で独り言を漏らす。
その声が届いたのは、一人だけで。
「今の璃月も、そう悪くないだろう？」
「どうしたの？鍾離先生。」
「いや、独り言だ。」
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柚木 京(プロフ) - もしよろしければ、TikTokのアカウント教えていただきたいです！ぜひ動画見させていただきたいです！！ (4月30日 3時) (
レス) id: eff68035a3 (このIDを非表示/違反報告)
名無し17098号(プロフ) - 初コメ失礼します！！ 話の内容も面白いし文章も読みやすいです！！ これからも無理の無い範囲で頑張ってください (4月24日 0時) (レス) id: 45c6c008b2 (このIDを非表示/違反報告)
いちごみるく(プロフ) - の〜さん（旧もこ）さん» 原神は皆個性があって素敵ですよね🌟オチとかは今のところ考えてなくて皆から(恋愛的に)愛される小説目指してますので頑張ります🥰 (3月17日 20時) (レス) id: 9c0c3ed197 (このIDを非表示/違反報告)
の〜さん（旧もこ）(プロフ) - 私原神のキャラ全員推しなのと愛され大好物なので嬉しいです！出来たら全員に恋愛的に愛されたいです。無理ならすみません。更新頑張ってください！楽しみにしてます！ (3月17日 20時) (レス) id: 79dfdf41ef (このIDを非表示/違反報告)
狸 - 返信ありがとうございます!!!!どんなにたっても待ちますよ!!!!!! (2月28日 10時) (レス) id: 9a07639c58 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：いちごみるく | 作成日時：2022年11月23日 21時
