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「それで、詳しく聞かせてもらおうかな…？」
「ええと…。」
あの後、タルタリヤに抱き上げられたままファデュイの船に運び込まれて。
鍾離さん達がどうなったのかも、分からないまま。
ファデュイが一斉に彼等に襲いかかっていた様子を最後に目にしたせいか、不安が募っていく。
「鍾離さん達は無事だよね？」
椅子に腰掛けているタルタリヤに問いかけると、彼はその蒼い瞳を静かに伏せ、深い溜息を吐いた。
「心配なの？鍾離先生達のこと。」
溜息とは裏腹に、急に優しくなった声音に少し安堵した私は、「そりゃそうだよ。」と壁にもたれかかって頷き返す。
そんな私を見て、ふっ、と力なく笑った彼は椅子から立ち上がり、少し古く錆び付いたその椅子からはギシ、と音が洩れた。
「優しすぎるのはAの良い所だけど、今は自分の身の安全を心配した方がいいと思うよ。」
ゆっくり近付いてくるタルタリヤに、何だか嫌な予感がして、思わず扉へと手を伸ばす。
私の手によって開きかかった扉は、後ろから伸びてきた彼の手によってパタン、と優しく、けれど力強く閉められた。
「確かに、鍾離先生の言う通り俺は余裕がないみたいだ。」
扉にかけていた私の手を後ろからするりと救い上げ、指を絡ませてくるタルタリヤに思わず硬直せずにはいられない。
ぴったり密着しているのが、背中越しに伝わってきて「ぁ、ぁの、」とか細い声が口から零れる。
「それで、鍾離先生からどこを触られたのかな？」
「だからそれは誤解で、鍾離さんは私を助けてくれただけなの！」
必死にそう言葉を返すが、私の返事などどうでも良かったのか、タルタリヤは「ここ？」と繰り返しながら首や耳を空いている方の手で触れていく。
「だから、」
「裸の関係…とも言ってたね。」
不意に背中の体温が消え、繋がれていた手も解かれる。
その隙に彼の方を振り向いた私は、振り向かなければ良かったと後悔した。
「ぁ、の…、」
目の前には少し顔を上にあげ、口で手袋を外しているタルタリヤがいて、その視線は計り知れない妖艶さを孕んでいた。
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柚木 京(プロフ) - もしよろしければ、TikTokのアカウント教えていただきたいです！ぜひ動画見させていただきたいです！！ (4月30日 3時) (
レス) id: eff68035a3 (このIDを非表示/違反報告)
名無し17098号(プロフ) - 初コメ失礼します！！ 話の内容も面白いし文章も読みやすいです！！ これからも無理の無い範囲で頑張ってください (4月24日 0時) (レス) id: 45c6c008b2 (このIDを非表示/違反報告)
いちごみるく(プロフ) - の〜さん（旧もこ）さん» 原神は皆個性があって素敵ですよね🌟オチとかは今のところ考えてなくて皆から(恋愛的に)愛される小説目指してますので頑張ります🥰 (3月17日 20時) (レス) id: 9c0c3ed197 (このIDを非表示/違反報告)
の〜さん（旧もこ）(プロフ) - 私原神のキャラ全員推しなのと愛され大好物なので嬉しいです！出来たら全員に恋愛的に愛されたいです。無理ならすみません。更新頑張ってください！楽しみにしてます！ (3月17日 20時) (レス) id: 79dfdf41ef (このIDを非表示/違反報告)
狸 - 返信ありがとうございます!!!!どんなにたっても待ちますよ!!!!!! (2月28日 10時) (レス) id: 9a07639c58 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：いちごみるく | 作成日時：2022年11月23日 21時
