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彼らの死角を狙い、ゆっくりと船へと侵入する。
目的地がどこかは分からないけれど、この際どこでも良い。
モンドだろうが璃月だろうが稲妻だろうがスメールだろうがどこでも行ってやろうじゃないの。
「私がついに無断乗船する日が来るとは。」
なんて事に少し胸を痛めていた時。
「一応反省はしているという事でござるか？」
「！！」
「アタシの船に無断で乗り込む奴がいるなんてな、あははっ！」
頭上から声が降り注ぎ目の前に降り立つ様に現れたのは、先程甲板で話をしていた二人。
どうして...完全に死角を狙って乗り込んだのに...！！
朱色の瞳が私を捉え、赤色の瞳が面白そうに笑う。
私はと言えば頭の中が真っ白になって、ただ呆然と立ち尽くしていた。
「風が教えてくれたのでござるよ。...人目は盗めても風の目を誤魔化すのは無理だった様でござるな。...観念した方が良いでござる。」
「なんの目的で乗り込んだのかは知らないが、船の選定を誤ったみたいだな？まあ、死兆星号が魅力的だっていうのは認めるがな！あははっ！！」
風の目なんて誤魔化せるわけがないし、そもそもそんなことが本当に有り得るの？
まあ...有り得たから今こんな状況なんだろうけれど。
「怪しい人物を見かけたと近くにいた老人に話したら、何故かすぐさまファデュイに連絡していたのだが...お主、ファデュイの関係者でござるか？」
「えっ、ファデュイに！？」
「ああ、そういえば焦った様子だったな。アンタがファデュイにとって大切な存在だってことは、絡みが無いアタシでも何となく察せた程度だが。」
よりにもよって、ファデュイに...。
これはその『怪しい人物』が『A』だということに少なからず確信があっての報告だろう。
「っ、ファデュイに見つかるわけには！！」
「私たちに見つかる訳には...なんだい？言ってご覧。」
「...！！」
コツコツ、と足音が数人分鳴り響く。
私どころか、隣にいた二人も段々と眉を顰めていく。
「おいおい、こりゃあ...、」
理解した彼女の口角は上がったままだが、冷や汗が頬を伝っているのがわかる。
私たちの前に立ちはだかるは、四人の人物。
「っ、」
この状況を作り出してしまった朱色の瞳の彼すらも、片手を剣の柄に添える程偉大な光景なのだ。
「これはまた、盛大なお迎えで...。」
執行官四人が揃いも揃って、私一人の為に来るなんてね。
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名無し17098号(プロフ) - 初コメ失礼します！！ 話の内容も面白いし文章も読みやすいです！！ これからも無理の無い範囲で頑張ってください (4月24日 0時) (
レス) id: 45c6c008b2 (このIDを非表示/違反報告)
いちごみるく(プロフ) - の〜さん（旧もこ）さん» 原神は皆個性があって素敵ですよね🌟オチとかは今のところ考えてなくて皆から(恋愛的に)愛される小説目指してますので頑張ります🥰 (3月17日 20時) (レス) id: 9c0c3ed197 (このIDを非表示/違反報告)
の〜さん（旧もこ）(プロフ) - 私原神のキャラ全員推しなのと愛され大好物なので嬉しいです！出来たら全員に恋愛的に愛されたいです。無理ならすみません。更新頑張ってください！楽しみにしてます！ (3月17日 20時) (レス) id: 79dfdf41ef (このIDを非表示/違反報告)
狸 - 返信ありがとうございます!!!!どんなにたっても待ちますよ!!!!!! (2月28日 10時) (レス) id: 9a07639c58 (このIDを非表示/違反報告)
いちごみるく(プロフ) - 狸さん» もうそんなに経ってたんですね😭😭長らくお待たせしてしまい申し訳ないです💧 (2月28日 4時) (レス) id: 9c0c3ed197 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：いちごみるく | 作成日時：2022年11月23日 21時
