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｢A、すぐ助けに行く。待っていろ。｣
｢一時休戦どころか、これは共同戦線…とやらでござるな。｣
万葉さんは剣をするりと滑らかに引き抜き、魈さんは眼前で手を一振りして黒い鬼面を身に付ける。
____……一触即発。どちらが先に動くのか、私はハラハラしながら見つめることしか出来ない。
しかしさすがというべきだろうか、このような状況なのにタルタリヤは楽しそうに笑っている。
彼はその表情を崩さずに、ぐっと足を踏み込み、万葉さんと魈さん目掛けて駆け出そうとしたその時。
｢モラがない。｣
突如として間に割って入って来たのは、手に沢山の荷物を抱えた鍾離さんで。
この場に似つかわしくない発言と光景に、思わず唖然としてしまう。
それはタルタリヤ達も同様だった様で、ぽかん、とした顔をしていた。
魈さんに至っては魂が抜けた様な唖然とした表情をしており、思わず笑ってしまいそうになったがどうにか堪えた。
｢ん？ああ、公子殿。すまないが、少しばかりモラを譲って頂けないだろうか。｣
｢うん？鍾離先生、その大荷物は？｣
思わず双剣を下ろしてしまったタルタリヤを見て、万葉さんも魈さんも、とりあえずは武器を下ろし鍾離さんが抱えている荷物へと視線を移す。
｢ああ、彼女に贈ろうと思っているのだが、好みをあまり把握出来ていなくてな。手当り次第、後払いという事で買ったのだが…。｣
｢あの、鍾離様。因みに何を……、｣
｢骨董品が主だな。｣
｢こっ…とう……………？｣
魈さんの目が点になってるんですが、これは触れるべき？
そんな魈さんを見て、鍾離さんは｢変だろうか。｣と気にしているようで、魈さんは｢と、とんでもありません！｣と勢いに任せて言っていた。
｢…鍾離先生。好きな子に贈るものは自分で払った方がいいと思うよ。そっちの方がきっと彼女も喜ぶ。｣
話を聞いている感じでは、鍾離さんには好きな人がいるという事で間違いないだろう。
そんな中、私の身体を触ざるを得なかった事を思うと、少しだけ心が痛む。
｢鍾離さん、好きな方がいるのにあの節はすみませんでした。｣
タルタリヤの背後から姿を現せば、鍾離さんの琥珀色の瞳が大きく揺らぎ、それは段々と熱を帯びていく。
何故かその視線から逃れられなくて暫く見つめ合っていると、隣から伸びてきた手。
タルタリヤが再度私の視界を奪ったのだ。
｢詳しく聞かせてもらおうかな。…鍾離先生？｣
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柚木 京(プロフ) - もしよろしければ、TikTokのアカウント教えていただきたいです！ぜひ動画見させていただきたいです！！ (4月30日 3時) (
レス) id: eff68035a3 (このIDを非表示/違反報告)
名無し17098号(プロフ) - 初コメ失礼します！！ 話の内容も面白いし文章も読みやすいです！！ これからも無理の無い範囲で頑張ってください (4月24日 0時) (レス) id: 45c6c008b2 (このIDを非表示/違反報告)
いちごみるく(プロフ) - の〜さん（旧もこ）さん» 原神は皆個性があって素敵ですよね🌟オチとかは今のところ考えてなくて皆から(恋愛的に)愛される小説目指してますので頑張ります🥰 (3月17日 20時) (レス) id: 9c0c3ed197 (このIDを非表示/違反報告)
の〜さん（旧もこ）(プロフ) - 私原神のキャラ全員推しなのと愛され大好物なので嬉しいです！出来たら全員に恋愛的に愛されたいです。無理ならすみません。更新頑張ってください！楽しみにしてます！ (3月17日 20時) (レス) id: 79dfdf41ef (このIDを非表示/違反報告)
狸 - 返信ありがとうございます!!!!どんなにたっても待ちますよ!!!!!! (2月28日 10時) (レス) id: 9a07639c58 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：いちごみるく | 作成日時：2022年11月23日 21時
