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「っ、…そこまで言われては仕方あるまい。他を当たるとしよう。」
鍾離さんの視線に怖気づいたのか、千岩軍はたじろぎながら後退する。
ふ、と鍾離さんが切れ長の瞳を細めて笑うものだから、思わず見惚れてしまって。
「案ずるな、負傷などしていない。」
千岩軍が去ったのを確認した彼は、上着から少し顔を覗かせている私の頬を優しく撫でた。
その手つきが妙に心地が良くて、気が付けば自ら彼の手に頬を寄せていた。
刹那、ぴた、と鍾離さんの手が止まる。
「ご、ごめんなさい！」
私ったらなんて事を…完全に鍾離さんに引かれたよね、これは。
心の中で悶々と葛藤していたのも束の間、彼の大きな手が今度は私の耳に優しく触れた。
未だ鍾離さんが上半身裸のせいだろうか、彼の瞳がどこか熱を帯びているように感じて、思わず視線を逸らしてしまう。
「どうかしたか？」
その視線を追うようにして、彼の顔が近付いてくるものだから、思わず赤面してしまうのは許して欲しい。
視線がまた絡まって、どちらからともなく見つめ合う。
「…………。」
「…………。」
先程とは打って変わって甘い甘い沈黙が、この部屋に満ちる。
目を逸らさないとこれから何が起こるかなんて、恋愛初心者でも分かる場面だというのに。
彼の力強い瞳に魅了されて、身動きが取れなくて。
鍾離さんの手が耳から顔の輪郭をなぞるようにして顎へと触れる。
優しく私の顎を救い上げたかと思うと、空いている方の人差し指で私の唇に触れた。
「今はこれで我慢だ。」
唇から熱が引いたかと思うと、鍾離さんはその人差し指を次は自身の唇へと当てた。
その仕草がとてつもない妖艶さを孕んでいて、思わず自身の唇を手でなぞる。
そんな私を見て愛おしそうに微笑んだ鍾離さんの顔が、頭から焼き付いて離れなかった。
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柚木 京(プロフ) - もしよろしければ、TikTokのアカウント教えていただきたいです！ぜひ動画見させていただきたいです！！ (4月30日 3時) (
レス) id: eff68035a3 (このIDを非表示/違反報告)
名無し17098号(プロフ) - 初コメ失礼します！！ 話の内容も面白いし文章も読みやすいです！！ これからも無理の無い範囲で頑張ってください (4月24日 0時) (レス) id: 45c6c008b2 (このIDを非表示/違反報告)
いちごみるく(プロフ) - の〜さん（旧もこ）さん» 原神は皆個性があって素敵ですよね🌟オチとかは今のところ考えてなくて皆から(恋愛的に)愛される小説目指してますので頑張ります🥰 (3月17日 20時) (レス) id: 9c0c3ed197 (このIDを非表示/違反報告)
の〜さん（旧もこ）(プロフ) - 私原神のキャラ全員推しなのと愛され大好物なので嬉しいです！出来たら全員に恋愛的に愛されたいです。無理ならすみません。更新頑張ってください！楽しみにしてます！ (3月17日 20時) (レス) id: 79dfdf41ef (このIDを非表示/違反報告)
狸 - 返信ありがとうございます!!!!どんなにたっても待ちますよ!!!!!! (2月28日 10時) (レス) id: 9a07639c58 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：いちごみるく | 作成日時：2022年11月23日 21時
