121 ページ21
.
「いよいよ明日だね、結婚式。」
あれから月日は流れて、計画していた結婚式はもう目の前に迫っていた。
まだ向こうに新居を建てている途中だから、住むのは少し先になるけど結婚式は先に挙げることにしたのだ。
リビングのソファに座ってコーヒーを飲むセフニをちらっと見る。
出会った頃から変わらない、いや少し落ち着いたかな？
そんな彼の横顔をこれから先ずっと見ていられると思うと、嬉しくて嬉しくて。
SE「…A？」
「ん？」
ちょっと見つめすぎたかな。
私の視線に気付いたセフニが、ちらっとこっちを見る。
「…私と一緒に居てくれてありがとう。何回でも言うよ、好きだって。ありがとうって。」
SE「っ…！嬉しい、けど、僕からも言わせて？」
ゆっくりとこちらに距離を詰めるセフニ。
涙が含まれた彼の目はキラキラしてて、ずっと見ていたいくらい綺麗だった。
SE「…好き。愛してる。…明日は最高に幸せな結婚式にするよ。」
「うんっ…！」
腕を回してキスを落とすと、自然と押し倒される形になってしまう。
SE「僕達、独身最後の夜だね？」
「…確かに。」
SE「せっかくだし、何か特別な事したいなぁ。」
「例えば？」
イタズラっぽく笑った彼は、口角を上げてまた口付けを落とす。
SE「独身しか出来ないコト…、何かあるかな。」
「なんだろう、既婚者じゃ出来ない事…。」
二人して顔を見合わせて考えても、なかなか出てこない。
いや、めちゃくちゃダメだけどひとつ思い付いたことがある。
「あの、怒らせるかも知れないけど一個思い付いたのある。」
SE「何、怒るようなことなの？」
ニヤニヤしながらぐっと顔を近付けて、口角を上げた。
「もしもの話ね？私に別の彼氏が居て、でもセフニに惹かれて…、浮気っていうか、バレちゃいけないドキドキ感？みたいな…あー…。」
SE「…なるほど、つまり今から浮気相手になりきって欲しいって事？」
「なんか誤解されそう！ちゃんとセフニしか好きじゃないからね！？でも結婚した後だとこんなシチュエーション絶対にありえないじゃん…？もちろん付き合っててもだめだけど！」
SE「わーでも面白そうだね、独身最後の夜にやる事かはわかんないけど。」
なんか、意外と乗ってくれた。
でも私は神様に誓ってセフニ以外とは考えられないから！
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 609人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「EXO」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：nel_ | 作成日時：2019年12月15日 23時
