【EXO】お得意さま #2 (ページ46)

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SA「だからね！こんなにもモテる女を振ったら勿体ないよって！言ってやるのよ！」

「いやいやいや、何言ってんの！」

SA「…というか、Aを振ったら少なくともその4人の男に何されるかわからないよセフンさん。ついでに私とチャニョリもセフンさんに痛い目に合わす。」

「いやそれ脅しだから！」

何か悪い事でも企んでいそうなソアを全力で阻止して、私は仕事に戻った。

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…こんな時に限って、ジュンミョン部長は仕事を振ってこないし残業がある訳でもない。

この先の仕事を早めに終わらそうにも、それも全部やっちゃったし。

昔は夢にまで見てた定時退社なのに。

「…帰るか。」

JI「ん、先輩お疲れ様でーす。」

「…ご飯、行く？」

JI「すみません僕この後予定あって。」

いつもあんなに誘ってくるのに！？

素っ気ないにも程があるし、本当に人を弄ぶのが得意だね？

「…お疲れ様でした。」

セフニの家には帰れないし、かと言って自分の家に行ったらギョンスオッパと鉢合わせるかも知れないし。

こんな時に限ってソアは『チャニョリとディナーの約束してるの♡』とか言って私の事は気にも留めてくれない。

こうなると、残ってるのはベク…？

いや、振っておいて会うのは気まずいかな…。

まあいいや！誘っちゃお。

私はまだ明かりが煌々としている隣の部署にお邪魔した。

BH「お疲れA～、わざわざ来るなんてやっと俺の良さに気付いた？やっぱりセフンさんなんて辞めてベクちゃんにしとく？」

「…ご飯行こ。」

BH「冗談だってそんな怒んなよ………って、え？」

目をまん丸にして口をぽかんと開けてる。

本当にマヌケな顔だけど、綺麗に整ってるのが悔しい。

BH「いや今なんて？むしろ、いいの？セフンさんは、」

急に黙って考え込んでから、『すぐ仕事終わらせてくる』とだけ言い残して行ってしまった。

……そうだよね、私セフニがいるのに…。

もうセフニに合わせる顔がないや。

でも、いつかはちゃんとお別れを言わなきゃ…。

こんなにも大好きだし愛してるけど、やっぱり私との結婚を冗談に出来ちゃうセフニに少し幻滅したっていうのが大きすぎる。

そりゃ私が勝手に期待して勝手に傷ついた、って言われればそれで終わりなんだけれど。

私はため息を吐いてエレベーターに乗り込んで、ロビーでベクを待った。

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