【EXO】お得意さま #2 (ページ27)

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SE「…A。」

「恥ずかしいから嫌です。」

SE「えぇ…。」

即座にあーんを要求されると察した私は、セフニに頼まれる前に断った。

…案の定凹んでる、ちょっと申し訳ない。

「というかチャニョルさん！セフニに変なこと教えないでください！」

だいたいセフニにこんな事を吹き込むチャニョルさんが悪いんだから！

CY「なぁ～ソア～あーんしてよぉ～。」

SA「…んー？いいよぉダーリン？…とでも言うと思った？残念。」

CY「…ありがとうございます。」

…チャニョルさんもチャニョルさんで忙しいんだな。

ソアはめちゃくちゃ楽しそうだけど。

いや、チャニョルさんも冷たくされて喜んでる…？

見なかったことにしよう。

「美味しかったね～、セフナ！」

私たちは2人でつつきあってたソフトクリームをペロリと食べ終わっていた。

SE「…最後の一口食べていい？」

「え、もう無いよ…。」

振り向くとセフニと目が合う。

そのじっとりとした目は獲物を狙う獣の様で、少しだけびっくりした。

そして瞬く間に私の唇にセフニの唇が重なる。

「え…？」

SE「口の端に付いてたから。」

すぐに自分の身体中が熱を持っていくのがわかる。

…不意打ちはずるいよ、セフニ。

SE「…ふふ、ご馳走さまでした。」

さっきまでの男らしいセフニはどこへやら、今度は年下感満載のふにゃふにゃとした笑顔を浮かべている。

…どこまで私の心臓を働かせば気が済むんですか。

何事もなかったかのように涼しい顔をして水槽を見ているセフニは、何だか余裕があって悔しかった。

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Sehun side

ご馳走さま、と可愛い笑顔でソフトクリームを平らげたA。

そしてこれでもかというほどニコニコして『美味しかったね』って語りかけてくるから可愛すぎて食べたくなった。

…というか後に食べたことになる。

だって口の端にソフトクリームが付いてるんだもん。

もしかして誘ってる？

Aはそんなに器用じゃないからそれはないと思うけど。

僕は我慢できなくなって無意識のうちにAの唇に自分の唇を重ねてしまっていた。

…正直ソフトクリームの味なんて覚えてない。

ただ顔を真っ赤にさせて僕を見つめてくるAが可愛すぎて、本当に理性がぶっ壊れるかと思った。

動揺が悟られないよう水槽の魚たちを眺めていたけど、Aのことが気になって気が気じゃない。

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