76 ページ26
.
ガラスに吸い込まれるように釘付けになっているセフニ。
結構夢中になると周りが見えなくなるからちゃんと私が見ておかないとね。
SE「A見て、ニモいる。あとドリーも。」
セフニが指を指した先には、優雅に泳ぐクラウンフィッシュとナンヨウハギ。
「うわ〜綺麗！めっちゃ可愛い。」
鮮やかな魚たちに目を輝かせていると、ガラス越しにぱっちりと目が合った。
そしてふにゃふにゃと笑った顔が幸せそうでこっちまで笑顔になる。
CY「なあ〜水族館限定のアイスある！食べたいよなソア！」
SA「あ、ほんとだ。美味しそう！Aたちも食べようよ！」
カラフルな簡易屋台のような売り場に大きな旗が上がっており、そこにはイカスミソフトの文字が。
…いくら水族館だからってインパクトを出すにしても、イカスミソフトなんて美味しいの？
というか、これを美味しそうって思っちゃう2人はどうなのよ。
…ある意味、味の好みは合ってるから相性がいいのかも…？
SE「…やめとこ、A。」
「…セフニがまともな味覚の持ち主で良かった。やめとこう。」
SA「絶対美味しいって！ねえチャニョラ！」
CY「だよな！ほらセフニもAちゃんも食べよ！」
半ば強引に屋台に引っ張られイカスミソフトを食べさせられそうになったので、慌てて普通のソフトクリームを頼んだ。
SA「思った通り美味しい。…チャニョリ歯が黒い。」
CY「え、マジで？うっわカッコ悪…ってソアも黒い。」
顔を合わせて2人で大笑いしてる。
なんとも幸せそうでこっちまで笑顔になっちゃうな。
SE「ちょっとAよそ見してたらアイス溶けるよ、」
セフニが持っていたソフトクリームを受け取ってスプーンを刺した時、私の指に付いたソフトクリーム。
「わー指についた舐めちゃお。」
ちょっとお行儀が悪いけど、セフニもニコニコしてるしいいかな？
だって勿体ないしね！
SE「…美味しいね。」
「んー！美味しい！セフニもっと食べて！」
その時、チャニョルさんがセフニにぐっと耳を寄せて何かを囁いた。
CY「あ、こういう時はアレだよな、アレ。」
SE「…なんですかヒョン。その顔はどうせろくな事考えてないんじゃないですか。」
CY「いいや、立派なこと考えてる。可愛い彼女からあーんされたいよな、って。」
SE「…それは、そうですねヒョン。たまにはいい事言うんですね。」
…あれ、何か嫌な予感がする。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 457人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「K-POP」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
りん(プロフ) - 年上の女性のいたいところ…セフン頑張って！ (2019年12月9日 7時) (
レス) id: 1dd6c0734d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：nel_ | 作成日時：2019年11月12日 19時
